ピカソが1943年に描いた『女の胸像43』がプラド美術館に展示されました。アメリカ・プラド美術館友の会（American Friends of the Prado Museum）が寄贈したもので、展示室はグレコの肖像画の部屋。五年後には常設展示される予定です。
昨日ピラール・バルデムがマドリードで亡くなりました。享年82。1939年セビーリャ生まれ。父が俳優のラファエル・バルデム、母は女優のマティルダ・ムニョス・サンペドロ、兄が映画監督のフアン・アントニオ・バルデムで甥には監督と脚本家のミゲル・バルデム・アグアドがおり、息子のカルロス・バルデムとハビエル・バルデムが俳優、娘のモニカ・バルデムも女優という芸能一家。業界では〈ラ・バルデム〉 La Bardem と呼ばれました。 半世紀以上に及ぶ芸歴で映画出演が80本以上、舞台が43作、テレビドラマが31本。アグスティン・ディアス・ヤネス監督の『死んでしまったら私のことなんか誰も話さない』（1995年）でゴヤ賞最優秀助演女優賞を受賞。2002年から2018年まで演技者管理協会（AISGE: Artistas Intérpretes, Sociedad de Gestión）の会長をつとめました。
ロンドン郊外のパインウッド・スタジオで撮影中の『インディ・ジョーンズ』第五作にアントニオ・バンデラスが出演します。配役はまだ非公開。作品タイトルも未定。監督はジェームズ・マンゴールド。
第74回カンヌ国際映画祭が開幕し、ジョディ・フォスターが名誉パルムドールを受賞しました。プレゼンターはペドロ・アルモドバル。ソルボンヌ大学で学んだフォスターは受賞スピーチで完璧なフランス語を披露したそうです。
7月1日の午後開幕した第44回アルマグロ演劇祭の開幕式典でフリエタ・セラーノ（88歳）が第21回コラル・デ・コメディアス賞を受賞しました。授賞式では1969年初演のジャン・ジュネ作、ビクトル・ガルシア演出『女中たち』で共演したヌリア・エスペル（86歳）がスピーチを行い、自分にとって「姉」であるフリエタの素顔を紹介し、同業者のなかでもっとも敬愛する女優である理由を簡潔に述べました。
惜しみなく共存させている善良さ、気骨、知性、教養、そして寛大さ。フリエタの最高の姿は作品が終わって幕が下りたときに現れ、比類ない人間が姿を見せるのです。
ペドロ・アルモドバルは「怪物」を意味する男性名詞 monstruo を敢えて女性形の monstrua に変えて「正真正銘のモンスター」（auténtica monstrua）と評し、投げキスを送りました。