アレハンドロ・アメナーバル監督の『海を飛ぶ夢』以来スペイン人監督作品と縁がなかったハビエル・バルデムが八年ぶりにスペイン映画に出演します。サンティアゴ・サンノウ監督の『恋するサソリ』 Alacrán enamorado。原作はハビエルの兄で作家・俳優のカルロス・バルデムの同名小説。5月7日にクランクインし、2013年公開予定。
ストーリーは、児童売春ネットワークに深く関わり、今は清掃婦として日銭を稼いでいる中南米移民のアリッサと、ネオナチのリーダで〈サソリ〉と呼ばれるフリアンの関係を描いた〈ロミオとジュリエットもの〉だそうです。アリッサを演じるのは Judith Diakhate。発音がわからないよ。マドリード生まれのスペイン人だけど、ジュデス・ディアクヘイト? ユディス・ディアカーテ? で、フリアン役はアレックス・ゴンサレス。ほかにミゲル・アンヘル・シルベストレとカルロス・バルデムも共演。肝腎のハビエルが何の役なのか、記事には書いてありません。
4月30日、マドリードのシルコ・プリセ劇場で第15回マックス舞台芸術賞授賞式が催されました。ゴーリキー作、ミゲル・デル・アルコ演出の『別荘の人々』 Veraneantes と、フリードリヒ・デュレンマットの短篇小説をブランカ・ポルティーリョが演出した『故障』 La avería がそれぞれ五部門獲得。
| 部門 | 受賞者 | 作品 |
|---|---|---|
| 作品賞 | 別荘の人々 Veraneantes | |
| ミュージカル賞 | Avenue Q | |
| 演出賞 | ブランカ・ポルティーリョ | 故障 La avería |
| 脚色賞 | ミゲル・デル・アルコ | 別荘の人々 |
| 制作賞 | カミカゼ・プロドゥクシオネス | 別荘の人々 |
| 舞台美術賞 | アンドレア・ドドリコ | 故障 |
| 衣裳賞 | エリサ・サンス | 故障 |
| 照明賞 | ペドロ・ヤグエ | 故障 |
| 作曲賞 | アルナウ・ビラ | |
| 音楽監督賞 | アレハンドロ・クルス・ベナビデス | La barraca del zurdo |
| カスティーリャ語語戯曲賞 | アルフレード・サンソール | 素晴らしい日々 Días estupendos |
| カタルーニャ語劇作家賞 | ジュゼップ・マリーア・バネット・イ・ジュルネット | |
| バスク語劇作家賞 | ホキン・オレギ、パッチョ・テリェリーア | |
| ガリシア語劇作家賞 | アベリーノ・ゴンサレス、アルトゥール・トリーリョ、マリーア・オルドニェス | |
| 主演男優賞 | アシエル・エチェアンディア | 故障 |
| 主演女優賞 | バルバラ・レニー | 別荘の人々 |
| 助演男優賞 | アレックス・カサノバス | 欲望という名の電車 |
| 助演女優賞 | カルメン・マチ | ファルスタッフ |
| 男性舞踊家賞 | イスラエル・ガルバン | カーブ La curva |
| 女性舞踊家賞 | エバ・イェルバブエナ | ロルカによるフェデリコ Federico según Lorca |
| 舞踊賞 | エバ・イェルバブエナ | 私が……だったとき Cuando yo era... |
| 振付賞 | イスラエル・ガルバン | |
| 新鋭作品賞 | マチーナ・テアトロ・デ・カンタブリア | 遠洋で En alta mar |
| 功労賞 | フリア・グティエレス・カバ | |
| 中南米賞 | ラス・トランスラティーナス演劇祭 | |
| 新世代賞 | ジローナ・サルト・ハイシーズン・フェスティバル | |
| 批評賞 | ヌエボ・テアトロ・フロンテリーソ | ホセ・サンチス・シニステーラ |