theatrum mundi

日曜日も非文

「ドーナツの穴ばかり食うなよ」
「散歩の途中で車を轢いてしまった」
「枕が変わると笑えないたちです」
「足が速すぎて上半身が追いつかない」
「天皇風情が何を抜かす」

2018年2月18日


非文のたしなみ

「シェフはまるで料理人だ」
「惜しむらくは大成功を収めた」
「ひとりでジャンケンして負けた」
「僕は差別とユダヤ人が大嫌いです」
「健康でさえあれば命はいらない」

2018年2月17日


非文は無敵

「目鼻立ちの整ったのっぺらぼう」
「ジャズとクラシックは飲み物です」
「すんでのところで滑って転んだ」
「おやつはバナナに入りますか」
「耳の穴をかっぽじって見つめる」

2018年2月16日


非文に不可能はない

「おととい来やがれと怒鳴ったらおととい来てくれた」
「あの世が懐かしい」
「人跡未踏の地に暮らすのはもうこりごりだ」
「蒸発した夫が液化した」
「誰も介抱してくれないので蘇生することにした」

2018年2月15日


水曜日こそ非文を考えよう

「僕に助詞は使いかたを得意です」
「歯を食いしばってほほ笑む」
「水曜日だからあしたは火曜日だ」
「のほほんと急ぎなさい」
「勢いよく脱力する」

2018年2月14日


非文さえあれば平日もなんのその

「真っ昼間から太陽が照っている」
「最後に自殺したのは去年の十月だ」
「死んで以来生きた心地がしない」
「一所懸命に仕事をさぼる」
「不甲斐ない結果に終わることができた」

2018年2月13日


振替休日も非文を忘れずに

「天井を踏んづけた」
「万一に備えて油断しよう」
「返す返すも嬉しい」
「意気揚々と肩を落とす」
「おかげさまで後の祭りです」

2018年2月12日


日曜日は非文でくつろごう

「たまの休日くらい慌てようじゃないか」
「日曜日なので目から鱗が落ちる」
「つべこべ言わずに四の五の言う」
「決死の覚悟でぼんやりする」
「すやすや目が覚めた」

2018年2月11日


土曜日も非文で遊ぼう

「ベートーベンの交響曲に舌鼓を打つ」
「手持ち無沙汰でてんてこ舞いだ」
「張り切ってがっかりしよう」
「残飯を生産する」
「万事休すでご満悦」

2018年2月10日


非文で週末を乗り切ろう

「馬鹿を休み休み言う」
「烈火のごとく褒めちぎる」
「そろそろ失神しようかな」
「弟に年齢を追い抜かれた」
「山彦が俺に口答えする」

2018年2月9日


非文は続くよどこまでも

「手をこまねきたくてうずうずする」
「いても立ってもいられる」
「うだつが上がりまくる」
「今度こそうっかりしてみせるぜ」
「名案を思いついて途方に暮れた」

2018年2月8日


非文を召し上がれ

きょうも元気だ非文がうまい。

「思い切って気を失う」
「文明が滅びに滅ぶ」
「開いた口がふさがる」
「もう二度と大歓迎だ」
「三度の飯より飯が好き」

2018年2月7日


非文日めくり

厳密に言えば非文ではないものもまじえつつ、思いついたものを本日もいくつか披露いたします。

「大嫌いなんだよ倒置法は!」
「雪がまっしぐらに呟く」
「暇だから呼吸してみた」
「慌てる暇もないほど忙しい」
「兄は日本一の凡人です」
「さてと、全速力で休憩だ」

余談ですが、きのう紹介した「目を皿のように閉じる」はスタンリー・キューブリック監督の遺作『アイズ・ワイド・シャット』(Eyes Wide Shut)が元ネタです。

2018年2月6日


あかるい一日は正しい非文から

粗忽第二共和制でたこ焼き村さんが提唱なさった惹句に意を強くして本日も非文をご紹介します。

「もしもあしたは水曜日です」
「あなたは僕が赤い」
「成績が爆発した」
「一度でいいから生まれたい」
「目を皿のように閉じる」

2018年2月5日


本日の非文

暦は一月から二月にかわりましたが頭の中は相変わらず非文が渦を巻きます。

「一人で大集合した」
「私はいつもあなたです」
「鼻歌が耳からにじみ出る」

言えそうで言えない文には摩訶不思議な魅力を感じます。

「あしたは右手が社会主義だ」
「自分を放り投げてしまった」
「上空へ真っ逆さまにうずくまる」

2018年2月2日


非文の愉しみ

どういうわけか一週間くらい前から頭の中を文ならざる文が駆けめぐって収拾がつきません。さぞお困りのことでしょうと思われるかもしれませんが、ご心配には及びません。むしろ楽しくてしかたがないのであります。

「雨が降りたいなあ」
「服はコーヒーにこぼす」
「金輪際ありがとう」

こんなフレーズが次から次へと思い浮かんでは消えてゆく。消えてゆくのはなんだか惜しい気がするので書きとめておきます。

「おまえの自己紹介をしてやる」
「私たちはみんな私が大好きです」
「俺はつくづく自分が羨ましい」
「どうして君はいま三時なんだ」
「どのつら下げていらっしゃいませ」
「せっかくだから台無しにしよう」
「待てど暮らせど返事が届いた」
「非文を書かせたら右に出る者がいる」

もう頭の中はしっちゃかめっちゃかでございます。

2018年1月30日


辞書に間違いはつきもの

今月十二日に『広辞苑』第七版が発売されて間もなく解説文にいくつか間違いがあることが発覚したのは諸賢ご存じのとおり。特に批判を呼んだのはエルジービーティー【LGBT】しまなみかいどう【しまなみ海道】でした。

LGBTの間違いは「多数派とは異なる性的指向をもつ人々」という説明です。この語釈はレズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシャル(B)にはあてはまるけれどトランスジェンダー(T)にはあてはまらない。トランスジェンダーは身体の性別と心の性別が一致しない人たちですから、性的指向とは無関係。

しまなみ海道のミスはとても単純で、愛媛県の「大島」をうっかり山口県の「周防大島」ととりちがえたのでした。

岩波書店は両方とも誤りを認め、正しい解説文をさっそくネットで公開しました。

エル‐ジー‐ビー‐ティー【LGBT】
①レズビアン・ゲイ・バイセクシャルおよびトランスジェンダーを指す語。GLBT
②広く、性的指向が異性愛でない人々や、性自認が誕生時に付与された性別と異なる人々。

しまなみ‐かいどう【しまなみ海道】
本州四国連絡道路のうち、尾道・今治を結ぶルートの通称。自動車道に歩行者・自転車専用道路を併設、因島・生口いくち島・大三島・大島などを経由する。全長59.4キロメートル。

ところがミスはこのふたつに限らないらしい。わたくし自身は第七版が手もとにないので確認できないのですが、きのうの産経新聞の記事によると、台湾の項目では中国の行政区に台湾を含んだ地図が掲げられているそうです。さらに寺関係者の役職を示す坊守ぼうもりの項目には「浄土真宗で、僧の妻」と説明されているけれど、実際には僧の妻に限らず、女性住職の配偶者や家族も坊守になれるから、この語釈は不正確だと、岐阜県で坊守をつとめる男性が岩波書店に訂正を要求したとのこと。

というわけで、『広辞苑』第七版には書き間違いが散見されるのですが、およそ辞書というものには間違いがつきものです。国語辞典の最高峰『日本国語大辞典』第二版も例外ではないことは去年の巻頭言でいくつかご紹介したとおりです。ほかにも『デジタル大辞泉』やなぎや【柳屋】の項目は「落語家の芸名の一。」という解説文こそ正しいものの、項目の漢字表記が間違いで、正しくは柳家

というわけで、辞書を利用する際はくれぐれも説明を過信せず、できれば同類の辞書をニ三冊読み比べるのがお勧めです。

2018年1月27日


謹賀新年

むうむう国民の皆さま、新年あけましておめでとう。当サイトの中身を一部変更しました。需要が絶えて久しい「グラデーションフォント」をメニューから除外し、新たに「落語文字起こし」を開設。古今亭志ん生や三遊亭円生を始めとする昭和の名人による滑稽噺です。画面左上のナビゲーションメニューでたどる場合は「目次」→「まだまだあるよ」→「落語文字起こし」をクリックしてください。

2018年1月1日


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