theatrum mundi

どっこいしょ

椅子から立ち上がるとき、つい「よっこらしょ」と口にするようになりました。「どっこいしょ」と呟くこともある。で、ふと思ったのですが、英語圏の人は「よっこいしょ」や「どっこいしょ」に相当するフレーズを口にするのでしょうか。

手もとにある『ジーニアス和英辞典 第3版』(大修館書店)を調べてみると、「どっこいしょ」の項目があるじゃないか。喜び勇んで解説を読みました。

どっこいしょ
彼はどっこいしょと腰を下ろした
[=ドスンと音を立てて座った] He plunked [《英》plonked] himself down.; [=長時間立っていて疲れて座った] He took the weight off his feet. 《◆日本語のように、疲れて腰を下ろす時の特別なかけ声は英語にはない》

かけ声はないらしい。ところが! 『ジーニアス和英辞典 第2版』の説明は全然違うのだ。

どっこいしょ
Here we are. 〈腰をおろす時に〉ほら、どっこいしょ

第2版によればかけ声はちゃんとある。ただし「腰をおろす時」という条件つき。わたくしが「どっこいしょ」と口にするのは決まって腰を上げるとき、足腰に力を入れて踏ん張るときなのです。だから第2版の説明は残念ながら意にそぐわない。第3版によれば「かけ声はない」のだから、やっぱりないのかしら。

ちなみに、重い荷物などを持ちあげるときの「よいしょ」は alley-oopと言います。『リーダーズ英和辞典』にも『ランダムハウス英語辞典』にも『ジーニアス英和大辞典』にも記載がある。

こうなったら人工知能の出番だ。昨今の機械翻訳の精度は長足の進歩を遂げつつあるらしい。Google翻訳で「どっこいしょ」を英語に翻訳してみると――

「Famous」

ん? え? なんで famous(有名な)なの? では「よっこらしょ」はどうだろう。

「Yokkoshōsho.」

ヨッコショーショ……。意味がわかりません。

2019年1月11日


キラキラネーム

世に言うキラキラネームに眉をひそめる人は多いもので、わたくしも眉をひそめますが、「こんな名前ならむしろ嬉しい」と思うものもある。

平成元年に人間国宝に認定された大蔵流狂言師、芝山千五郎さんの本名は「芝山七五三」。七五三と書いて「しめ」と読みます。千五郎さんは大正八年十二月二十八日生まれ。久しぶりに男の子が生まれたというのでお祖父さまの二世芝山千作がたいそう喜んで、毎年十二月二十八日に七五三しめ飾りをする。めでたいから七五三で「しめ」にしようとお爺さんが名づけた。

で、思い出したのが小学校五六年生のときの友人の名前。九一と書いて「ながかず」と読みました。誕生日の九月(ながつき)一日にちなみます。

2019年1月1日


謹賀新年

むうむうあけましておめでとうございます。二十世紀最後の年にサイトを開設してから十九回目のお正月を迎えました。今年も大いに遊んでくださいな。

2019年1月1日


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