ロルカが遺した未完の戯曲『題名のないコメディア』にアルベルト・コネヘロが二幕を書き加えて〈完成〉させた『人生という夢』(El sueño de la vida)がリュイス・パスクアルの演出によりマドリードのエスパニョール劇場で上演されました。ディエゴ・ドンセルの劇評によるとロルカとコネヘロのテクストは「まるで今この瞬間に書かれたかのような」有効性がある。1935年から没年の36年にかけてのロルカは「審美的革命家」であり、「ブルジョア演劇、軍国主義の保守反動思想、極端な政治意識を持った愚民」という「三つの暗黒のスペイン」を恐れていた。パスクアルの演出は「彼の知恵と才能を余すところなく発揮」。ナチョ・サンチェスとエンマ・ビララサウの演技も力強く、とりわけ全裸でロレンソの死を悼むビララサウの嘆きは「まったく感動的」。絶賛です。
昨日ウエスカの県会議事堂ホールで同市出身のカルロス・サウラ演出による『大佐に手紙は来ない』が初日を迎えました。当日午後七時、2008年に開館して以来名称がなかったホールが正式にカルロス・サウラ・ホールと命名され、直後に上演開始。サウラがいわゆるストレートプレイを演出するのは2013年のカルデロン作『大世界劇場』以来二度目。主役の大佐を演じるのはフアン・ディエゴ、妻役はクリスティーナ・デ・インサ。台本はナタリオ・グルエソによる翻案。