舞台通信  noticias de índole cultural, sobre todo de teatro, cine y literatura

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2016年1月29日(金)

ペネロペ・クルス、短篇ドキュメンタリー映画で監督デビュー
Penélope Cruz presenta su primer corto como directora

ペネロペ・クルスが白血病を患う十三人の子どもを描いた三十分の短篇ドキュメンタリーを制作し、監督・プロデューサーとしてデビューしました。映画の制作はクルスの発案によるものではなく、ブレスレットのブランドViceroyとクルスが親善大使をつとめるウノ・エントレ・シエン・ミル財団――「十万人のうちの一人」の意――からオファーを受けて実現しました。これまで二本のコマーシャル・フィルムを監督した経験があるクルスにとって非商業作品の監督は初めて。一般公開は未定で、国内外の映画祭に出品できるよう検討中。「いつか長篇作品の監督にも挑戦したい」とのこと。

2016年1月26日(火)

英国舞台批評家協会賞にラウラ・モレーラとイスラエル・ガルバン、
Los bailarines Laura Morera e Israel Galván, premiados en Londres

英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルとして活躍するラウラ・モレーラと、孤高のフラメンコ舞踊家イスラエル・ガルバンが今年の英国舞台批評家協会賞を受賞しました。受賞作品はモレーラが『ラ・フィユ・マル・ガルデ』、ガルバンはアクラム・カーンと共演した『TOROBAKA――トロバカ』。

2016年1月25日(月)

マヌエル・グティエレス・アラゴン、スペイン王立アカデミー会員に
Gutiérrez Aragón, el cineasta que llegó de la literatura

映画監督で作家のマヌエル・グティエレス・アラゴンが昨日スペイン王立アカデミーで入会記念演説を行ない、正式に会員になりました。演説のタイトルは「フィルムのエクリチュールを求めて」En busca de la escritura fílmica。占める座席は三年前に他界したホセ・ルイス・サンペドロが坐っていた大文字の「F」。映画監督としては2008年に引退して文筆業に専念するグティエレス・アラゴンは自分の立場について「自分を含めた監督が完成させる映画に決して全面的には賛成しない、気難しい脚本家の一派に所属する」と述べました。

2016年1月14日(木)

アルモドバルの新作『フリエタ』予告映像公開
Nueva película: Pedro Almodóvar lanza el primer tráiler de ‘Julieta’

アルモドバルの新作『フリエタ』の予告映像(いわゆるティーザー)が公開されました。ベッドに横たわっているのは主人公フリエタを演じるアドリアナ・ウガルテ。アルベルト・イグレシアの音楽をバックに真っ赤なトヨタ車が現れるシーンは『ボルベール〈帰郷〉』を思わせます。スペイン公開は4月8日。

アリアガ劇場新芸術監督にカリスト・ビエイト就任
Calixto Bieito asume la dirección artística del Teatro Arriaga de Bilbao

ビルバオ市のアリアガ劇場の新芸術監督にカリスト・ビエイトが就任しました。前任者は師匠にあたるエミリオ・サヒ。

ビエイトは1963年ミランダ・デ・エブロ生まれ。1999年から2010年までバルセロナのルメア劇場の芸術監督をつとめ、2010年と2011年にはカスティーリャ・イ・レオン芸術祭の芸術監督を、2013年からはスイスのバーゼル歌劇場の芸術監督をつとめてきました。三年前から住んでいるバーゼルの自宅にそのまま住み続けてアリアガの指揮を執るそうです。抱負は「グッゲンハイム美術館のように劇場をヨーロッパ的な展望のもとに置くこと」。これまでに演出した代表作はヴェルディの歌劇『仮面舞踏会』、カルデロン・デ・ラ・バルカ『人生は夢』『大世界劇場』、シェイクスピア『リア王』、トマス・ブレトンのサルスエラ『パローマの前夜祭』など。2017年から18年にかけてのニューヨーク・メトロポリタン歌劇場ではスペイン人として初めてオペラを演出します。演目はヴェルディの歌劇『運命の力』。

アリアガ劇場でどんなプログラムを準備しているのかは不明ですが、「アイデアはいろいろ頭にある」「若い観客を劇場と結びつけたい、そのためにはバロック・オペラがうってつけだと思う」とのこと。

2016年1月4日(月)

ボス展覧会
Homenaje a El Bosco

没後五百周年を迎えたヒエロニムス・ボスの展覧会が各地で開催されます。まず2月13日に生地オランダのス・ヘルトーヘンボスの北ブラバント美術館で特別展が行なわれます。スペインでは同じく2月にエスコリアル修道院の旧教会で『干し草車』の修復画を公開。最大の目玉は5月30日から9月11日までプラド美術館で開かれる史上最大の回顧展。プラド所蔵作品はもちろんのことウィーンのアルベルティーナ美術館と美術史美術館、ワシントンのナショナル・ギャラリー、ニューヨークのメトロポリタン美術館、パリのルーヴル美術館から集めた六十五作品が一堂に会します。

2016年1月2日(土)

セルバンテス、シェイクスピア、ボス――2016年の文化面主人公
Cervantes, Shakespeare y El Bosco, grandes protagonistas culturales de 2016

ABC紙がまとめた今年の主な文化行事です。筆頭はセルバンテスの没後四百周年。マドリードの国立図書館では大規模な展覧会が行なわれます。同じくシェイクスピアとインカ・ガルシラソ・デ・ラ・ベガも没後四百周年。さらにカルロス三世が生誕三百周年、フェルナンド五世カトリック王が没後五百周年、そしてカミロ・ホセ・セラが生誕百周年。

美術ではヒエロニムス・ボスの没後五百年を記念して5月から9月までプラド美術館が展覧会を企画。エスコリアル修道院でも3月から11月までボス展を開催。

小説は昨年八月に他界したラファエル・チルベスの遺作『パリ―アウステルリッツ』Paris-Austerlitz(アナグラマ社)が今月発売。3月にはマリオ・バルガス・リョサの『五つの街角』Cinco esquinasが出版されます。九十年代フジモリ政権下のペルーでセンデロ・ルミノソによるテロ活動に揺さぶられたさまざまな社会階層を描く作品とのこと。

映画もいくつか列挙されておりますが、スペイン語圏の話題でいちばん大きいのはゴンサレス・イニャリトゥ監督、レオナルド・ディカプリオ主演の『レヴェナント』。

演劇ではミゲル・デル・アルコ演出による『ハムレット』が2月にコメディア劇場で上演。8月にはバルセロナのリセウ大劇場でマリオ・ガスが『ラ・マンチャの男』を演出。大御所コンチャ・ベラスコは四月にセビーリャでエルネスト・カバリェーロの『カスティーリャのフアナ』に主演。これまた大御所ホセ・サクリスタンはデヴィッド・マメットの最新作『チャイナ・ドール』Muñecas de porcelanaに出演。