メキシコ市・インスルヘンテス劇場にディエゴ・リベラが描いた壁画「メキシコ演劇史」のパネルが数枚はがれ落ちたので修復するという記事。
ディエゴ・リベラ財団リベラ・マリン理事長によると、修復を請負うのはメキシコのテレビ局テレビサ。システィーナ礼拝堂の修復をNHKが担当したのと似てます。
『オール・アバウト・マイ・マザー』のアグラード役で一躍有名になったスタンダップ・コメディエンヌ、アントニア・サン・フアン。ひとり舞台『ほかの女たち』で六年にわたってスペインと中南米とイタリアを巡演したそうで、きのう22日からマドリードで『懲りない女たち』 Las que faltaban を上演中。1月15日まで。
アルモドバル映画でかなり稼いだようで、それをつぎ込んでの舞台制作。これからも舞台一筋でいくようですが、映画界が放っておくはずもなく、フアン・コルロン・ファルコンの第一回監督作品への出演が決まっています。1月15日撮影開始。「六十年代が舞台のブラックコメディー」だそうで、共演はアンヘラ・モリーナとエルビーラ・マンゲス。
『懲りない女たち』は自ら演出。台本は作家のテレンシ・モイシュやルイス・ミゲル・セギー、エンリケ・ガリェーゴ、キム・モンソー、ラファエル・メンディサーバル、フェリクス・サブローソのテキストにアントニア自身も執筆。メドーラというソプラノ歌手から「リアリティー・ショー」の司会者まで11人を演じます。
今の社会に巣食う病理は「不寛容」にあるとアントニアは分析。「自分たちで不正な社会を作りつつある。痛みを感じるのも私たち自身」。ここでいう「私たち」には男も含まれています。
マドリードの後はグラナダ、バレンシア、バダホス、アルメンドラレホとバルセローナを巡演予定。
スペイン国立バレエ団芸術監督を務めたことがあるマイヤ・プリセツカヤが20日の誕生日でめでたく80歳。
1925年11月20日、ソ連時代のモスクワ生まれ。ボリショイ・バレエ団最初のバレリーナ。1993年にスペイン国籍を取得。スペイン語のサーチエンジンで Maya Plisetskaya を検索するとたくさんヒットします。
記事はスペインのエル・ムンド紙。略歴が紹介されています。スペイン関連にだけ目を通してみると、スペイン国立バレエ団芸術監督のオファーを受けたのが1987年2月。同年12月1日就任。当初は二年契約だったけれど90年1月に契約を半年延長、90年5月31日まで務めました。後任はナチョ・ドゥアト。話題になった作品は1988年彼女用に振付けられた『メアリー・ストゥアート』の世界初演。11月マドリードでした。
受賞歴は数知れず。レーニン勳章、ミッテラン時代のレジオンドヌール勲章は有名ですが、スペインも91年3月に王室が芸術勲章を授けています。
スペインの法務省勅令でスペイン国籍取得、1993年11月5日閣僚会議で了承されました。帰化承認状というのをもらうんですね。申請は二年前から夫の分と一緒にしていたそうです。現在の住まいはマドリード。ウクライナに別荘あり。