アルモドバル作品の常連チュス・ランプレアベが昨日アルメリアの療養施設で亡くなりました。享年八十五。大好きな女優さんでした。脇役なのに画面に登場すると目が離せない。人物になりきるテクニックをひけらかすことなく自然に演じてみせる。とくに台詞の言い回しが見事で、純真さの塊のような人でした。
製作が何度も頓挫したテリー・ギリアム監督の『ドン・キホーテを殺した男』El hombre que mató a don Quijoteが今年の9月半ばに撮影再開。プロデューサーはポルトガルのパウロ・ブランコ。制作費1600万ユーロ(約20億円)。ところがブランコによるとキャストは未定。ドン・キホーテ役は2000年の撮影時――わずか六日間で中断――はジョン・ハートでしたが今回は別の俳優を考えているとのこと。十七世紀の世界にタイムスリップする英国人ビジネスマン役も当初はジョニー・デップ、その後はユアン・マクレガー、ジャック・オコンネルと二転三転、果たして今度は誰になるのか。