5月29日はフアン・ラモン・ヒメネスの没後50周年でした。でもスペイン国内で彼を追悼する公的なイベントは皆無。遺族のカルメン・エルナンデス・ピンソンも嘆いています。
ヒメネスは1881年モゲール(ウエルバ県)生まれ。2006年にウエルバ県議会はヒメネス顕揚三カ年事業を発足させ、展覧会や出版活動を行ってきたものの、「命日当日に何の追悼行事もないのは残念」とピンソンさん。他界した亡命先のプエルトリコの書庫には未整理の手書き原稿がまだ山のようにあり、詩人の全貌はまだ明らかにされないまま。最近アルフォンソ・アレグレの『フアン・ラモン・ヒメネス――あるノーベル賞受賞者のクロニクル』 Juan Ramón Jiménez. Crónica de un Nobel が出版されたり、他にもいくつか本は出てますが、「感じが悪く非社交的で人間嫌い」というヒメネスのイメージは根強く、人々の忘却はそのせいだろうと記事は結んでいます。