リュイス・パスクアル芸術監督率いるバルセロナのテアトラ・リウラが2012年~13年シーズンのプログラムを発表しました。10月10日から二日間、ムンジュイックでガートルード・スタインの小説『私が見た戦争』 War I Have Seen にもとづくハイナー・ゲッベルスの音楽劇を上演。グラシア通りのリウラ劇場では10月18日からジョルディ・カサノバスの『祖国』 Patria。
古典作品の目玉としてパスクアルが挙げるのは三作品。まずカルデロンの『人生は夢』 La vida es sueño。主人公セヒスムンドを演じるのはブランカ・ポルティーリョ。演出はエレーナ・ピミエンタ。次にチェーホフの『かもめ』。演出はダニエル・ベロネーセ。そしてパスクアル自身が演出するカルロ・ゴルドーニ作『田舎者たち』 Els feréstecs。4月10日にムンジュイックで初日、その後なんとか夏まで公演を続けたいとのこと。というのも、この作品のあとは
トレドのローハス劇場が主催する第20回ローハス劇場賞2011で、エンマ・スアレスが最優秀女優賞、カルロス・イポリトが最優秀男優賞に選ばれました。エンマ・スアレスは1986年にマドリードで Bajarse al moro に出演したのを見て以来ファンなので、まことに慶賀の至りです。
この賞はユニークで、批評家や演劇関係者が投票するのではなく、ローハス劇場の観客が投票して決めます。スアレスの受賞作品はブランカ・ポルティーリョ演出の『故障』 La avería。ポルティーリョは最優秀演出家賞に選ばれました。イポリトの受賞作品は『みんな私の息子だった』 Todos eran mis hijos。同作品は最優秀作品賞を射止めました。授賞式は九月末。