アルモドバルの新作『沈黙』 Silencio の撮影が5月6日に始まります。主演はエンマ・スアレスとアドリアナ・ウガルテ。八十年代から現在までの三十年間に及ぶ、ある女性の物語。同じ人物の若き日をウガルテが、中年以降をスアレスが演じるそうです。「派手な特殊メイクで老けさせたり若返らせたりするのは大嫌い。別々の二人に演じさせて観客の想像力と戯れるほうが好き」とアルモドバル。
舞台はガリシア、ウエルバ、アラゴンの山中。台詞があるキャストは三十五人もいるそうです。主役二人以外の女優はインマ・クエスタ、ナタリー・ポサ、ミシェル・ジェネル、スシ・サンチェス、ピラール・カストロ、マリアム・バチル・ブランカ・パレース、そしてロッシ・デ・パルマが久しぶりに出演。
ABC紙のスクープによると、グアテマラ滞在中のマリアノ・ラホイ首相が文化関連の付加価値税を現行の21%から10%へ引き下げると言明。ただし実施時期は未定。
カタルーニャ出身の三人組パントマイム集団トリシクラが結成三十五周年を迎えました。マドリードのコンパック・グラン・ビア劇場(Compac Gran Vía)で記念公演『ビッツ(Bits)』を上演中です。
言葉を一切使わず仕草とパントマイムだけで演じるカルラス・サンス、パコ・ミール、ジュアン・グラシアの三人。七十年代末の結成当時はしがない大道芸人でしたが、チチョ・イバニェス・セラドールが制作したテレビ番組「ワン・ツー・スリー」(Un, dos, tres... responda otra vez)に出演して全国に名を知らしめました。バブル時代の日本でもシアターアプルで公演―――わたくしの記憶違いでなければたしか『Sit』だったはず―――を行いました。マルセル・マルソーやチャップリン、バスター・キートンの影響が多大なのは一目でわかりますが、パコ・ミール曰く、「僕たちの中にはルビッチ、ビリー・ワイルダー、そして『ピンク・パンサー』もかなりある」とのこと。
1924年生まれなので今年91歳を迎える劇作家フランシスコ・ニエバの幻の戯曲『サルヴァトール・ローザあるいは芸術家』がマドリードのマリア・ゲレーロ劇場で初演されます。3月27日から4月5日まで。演出はギジェルモ・エラス。出演者はイサベル・アユカル、ベアトリス・ベルガミン、アルファンソ・ブランコ、ハビエル・フェレール、ガブリエル・ガルビス、カルロス・ロレンソ、アンヘレス・マルティン、フアン・マトゥーテ、フアン・メセゲール、ナンチョ・ノボ、セルヒオ・レケス、サラ・サンチェス、ホセ・ルイス・センダルビアス、アルフォンソ・バリェーホ。
舞台は1647年、重税にあえぐナポリ。ホフマンが『シニョール・フォルミカ』で描いた市民の反乱をニエバが独自に翻案。サルヴァトール・ローザは当時ナポリにいなかったがニエバは「いた」と設定。