舞台通信

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2015年1月29日(木)

スペイン舞台芸術アカデミー誕生
Nace la Academia de las Artes Escénicas de España

二年間すったもんだの議論を重ねてようやくスペイン舞台芸術アカデミー(AAEE: Academia de las Artes Escénicas de España)が発足しました。会長は劇作家ホセ・ルイス・アロンソ・デ・サントス。副会長は制作者ヘスス・シマーロと振付家ラサンヘレス・バイス。理事長は劇作家で演出家のアントニオ・オネッティ。理事会のメンバーは演出家のホセ・カルロス・プラサとカルメ・ポルタセリ、女優のアナ・ベレンとマグイ・ミラ、劇作家のフェルミン・カバルとロドルフォ・シレーラ、振付家モニカ・ルンデなど。

当初は組織名をめぐって意見が分かれ、「演劇アカデミー(Academia del Teatro)」とすべきだという主張もありましたが、舞踊も含めた呼称がよろしかろうということで「舞台芸術アカデミー」に決定。さらに中央集権制に反対する分離独立派が根強いカタルーニャの演劇人からは「カタルーニャ舞台芸術アカデミー」も同時に設立するべきとの声もあがりましたが、とりあえず見送られました。

2015年1月26日(月)

セルバンテスの棺を発見
Hallado el ataúd de Cervantes

昨年4月からセルバンテスの遺骨を発掘する調査がマドリードのトリニタリアス女子修道院で行われてきましたが、先週土曜日、地下納骨堂で棺が発見されました。写真で確認できるとおり、ミゲル・デ・セルバンテス(Miguel de Cervantes)のイニシャルである M と C をかたどった鋲が打ちこんであります。1616年4月23日に埋葬されてから四百年も経過したため湿気と虫食いで木棺はぼろぼろですが、イニシャルが刻まれた頭部はかろうじて腐食を免れました。

発掘した場所ではいくつかの遺骨が見つかりましたが、七歳以下の幼児のものと判明。今後の作業は成人の骨を男女別に分け、男性の遺骨の中にセルバンテスがレパントの海戦で負傷した左手の中手骨があるかどうかを見極めることになります。

2015年1月3日(土)

2015年のスペイン映画
Lo que hay que ver en 2015

エル・パイス紙の Tommaso Koch 記者による今年公開予定のスペイン映画フリオ・メデム監督、ペネロペ・クルスとルイス・トサール主演の『マ マ』 Ma ma。アレハンドロ・アメナーバル監督の『リグレッション』 Regression。グラシア・ケレヘータ監督の『幸せな一億四千万』 Felices 140。ハビエル・ルイス・カルデラ監督の『秘密情報員アナクレト』 Anacleto: agente secreto。エンリケ・ガト監督の『旗をつかまえろ』 Atrapa la bandera。ボルハ・コベアガ監督の『ネゴシエーター』 Negociador。ガベ・イバニェス監督、アントニオ・バンデラス主演の『自動人形』 Autómata。昨年大ヒットしたエミリオ・マルティネス=ラサロ監督のコメディー『オチョ・アペジードス・バスコス(八つのバスクの姓)』の続編もあります。