ウトレーラ姉妹として有名なフラメンコ歌手のフェルナンダ・ウトレーラが24日木曜日、ウトレーラの自宅で死去。享年83。本名フェルナンダ・ヒメーネス・ペーニャ。ウトレーラ市は三日間の喪に服します。
姉妹は全国各地のタブラオで歌声を披露。近年ではマリオ・カムス監督の『ベルナルダ・アルバの家』(1987年)やカルロス・サウラ監督の『フラメンコ』(1995年)にも出演。昨年11月にはフアン・カルロス国王から芸術金章を受章しましたが、病の床に伏せていたため直接受けとることはできませんでした。
25日金曜日埋葬予定。
8月18日午後9時半、グラナダのアルファカルでロルカ没後七十年記念式典が催されました。内戦勃発七十年でもある今年は、ロルカと内戦に斃れたすべての死者を弔う集会になりました。
写真右の石碑はロルカと内戦の犠牲者全員の死を悼むもの。白いカーネーションが供えられています。ちょっと見づらいですが、その上に共和政府の旗がひるがえっています。例年にはない光景。参加者からは「フェデリコ万歳!」「共和国万歳!」「アルフォンソ・ゲラ万歳!」の声が上がりました。これほど政治色の濃い集会は近年ありませんでした。
「ロルカの遺骸がどこにあるのか、グラナダではいろんな噂が流れているが、こうした事態は誰にとっても好ましいことではない」。集会前の記者会見でこう述べたのは歴史家で伝記作家のイアン・ギブソン。主宰者であるカルメン・カルボ文化相(写真右から二人目)は「自由を求めて死んだ人たち、スペインが自由な市民の国になるために命を落とした人たちがいなかったら、残された私たちは生きることができないし名誉も持てない」とコメント。
その他集会に参加したのはアルフォンソ・ゲラ、映画監督のミゲル・エルモーソとエミリオ・ルイス・バラチーナ。バラチーナは最新作のドキュメンタリー映画『ロルカ、海は止まった』の一部を公開。演出家のリュイス・パスクアルはロルカの詩の断片を朗誦、フランコ時代の政治犯で詩人のマルコス・アナは「ロルカの暗殺はフランコ時代に犯された暗殺でもっとも無意味なもの」と断罪。マルコス・アナはグラナダがロルカを称えるはるか以前の五十年代に獄中でロルカへのオマージュを捧げています。
ロルカの遺骸があるかどうか発掘調査すべきだと主張するのがイアン・ギブソン。ただしロルカの遺族は反対しています。