第66回カンヌ国際映画祭が閉幕、パルム・ドールはチュニジア人アブデラティフ・ケシシュ監督の『アデルの人生』。是枝裕和監督の『そして父になる』は審査員賞に輝きました。スペイン語圏からはメキシコのアマト・エカスランテ監督が『エリ』 Heli で監督賞を受賞。主な受賞作は以下の通り。
部門 | 受賞者 |
---|---|
パルム・ドール | アデルの人生(監督:アブデラティフ・ケシシュ) |
審査員特別グランプリ | Inside Llewyn Davis(監督:コーエン兄弟) |
監督賞 | アマト・エカスランテ(『エリ』 Heli) |
審査員賞 | そして父になる(監督:是枝裕和) |
脚本賞 | ジャ・ジャンクー(A touch of sin) |
女優賞 | ベレニス・ベジョー(The past) |
男優賞 | ブルース・ダーン(『ネブラスカ』) |
短編賞 | Safe(監督:ムン・ビョンゴン) |
カメラ・ドール(新人監督賞) | アンソニー・チェン(『イロ・イロ』) |
今回の審査員の顔ぶれも記しておきましょう。
氏名 | 出身国 |
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スティーヴン・スピルバーグ(審査員長) | 監督/アメリカ |
ニコール・キッドマン | 女優/オーストラリア |
アン・リー | 監督/台湾 |
ビディヤ・バラン | 女優/インド |
河瀬直美 | 監督/日本 |
リン・ラムジー | 監督/イギリス |
ダニエル・オートゥイユ | 男優/フランス |
クリスティアン・ムンジウ | 監督/ルーマニア |
クリストフ・ヴァルツ | 男優/オーストリア |
スペイン映画界のビッグネーム、俳優アルフレード・ランダが5月9日に亡くなりました。二ヶ月前に八十歳を迎えたばかりでした。生涯で百二十本以上の映画に出演し、特に六十年代から七十年代にかけては〈ランディスモ〉 landismoと呼ばれる独自のジャンルを確立。お色気たっぷりのコメディーです。強いて和訳すると〈ランダ映画〉。日本の映画ファンなら『にぎやかな森』(1987年)での演技が記憶に残っていることでしょう。
スペイン現代演劇のドラマリーディングを通してアメリカとスペインの対話を試みるイベント "New Plays from Spain" が今週二日間にわたってニューヨーク市立大学で行われました。
選ばれた作家は七人。英訳された台本をアメリカの俳優が演じました。作品リストは下記の通り。
演出はアルゼンチン人のフリアン・メスリ。