舞台通信

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2014年1月25日(土)

ロペ・デ・ベガの未発表戯曲、スペイン国立図書館で発見
Hallada una comedia de Lope en la Biblioteca Nacional

『女たちと召使いたち』 Mujeres y criados と題されたロペ・デ・ベガの未発表戯曲がスペイン国立図書館で発見されました。発見者はニューヨーク州シラキューズ大学の教授でバルセロナ自治大学の PROLOPE チームのメンバーでもあるアレハンドロ・ガルシア=レイディ氏。2010年に国立図書館で十六世紀と十七世紀の演劇に関する調査を行った際に手書き原稿を発見。今年の春グレードス社から出版される予定で、秋には舞台で上演されるそうです。

作品はちょうど四百年前の1613年から1614年頃に執筆されたらしく、今回発見された写本は本作を上演したペドロ・デ・バルデスが1631年に書いたもの。舞台はマドリードで主人公はビオランテとルシアーナという姉妹。二人がそれぞれクラリダンとテオドーロという優男とひそかに恋人関係を結んでいるところへプロスペロ伯爵と富豪ドン・ペドロが求婚者として登場したものだから大騒ぎ、姉妹は身を隠したり正体をくらませたりして難局を乗り切るという、まさにロペが得意とした波瀾万丈のコメディアだそうです。

美術の付加価値税21%を10%に引き下げ
El Gobierno rebaja el IVA del arte

財政不足に悩むスペイン政府は2012年9月に映画や演劇、コンサートの付加価値税をそれまでの8%から21%に増税しましたが、昨日突然政府発表があり、美術に限っては10%に引き下げることになりました。画家や美術商、画廊経営者などには朗報です。映画や演劇や音楽などの分野は21%のまま。書籍は例外で従前どおり4%に据え置かれていますが、電子書籍は一昨年21%に上がりました。

2014年1月9日(木)

水曜は映画の日
El 15 de enero arrancan 'Los Miércoles al Cine' con precios reducidos

1月15日から4月15日までの三ヶ月、スペイン全国の映画館306軒で水曜日の入場料が大幅割引になります。昨年10月に三日間限定で〈映画まつり〉 Fiesta del Cine と銘打ち入場料を2.9ユーロにしたところ観客動員数が150万人に達したのを受けて今年は期間を延長。料金は3.9ユーロから5ユーロのあいだに設定されます。日本円にすると約556円~713円。