米アカデミー賞外国語映画賞のスペイン代表候補作にイシアル・ボリャイン監督の『そして雨も(原題)』 También la lluvia が決定しました。ダニエル・モンソン監督の『プリズン211』 Celda 211 とアンドルーチャ・ワディントン監督の『ロペ』 Lope は落選。ビクトル・エリセの『エル・スール』で十五歳の少女を演じたイシアル、立派な監督になりました。彼女の名前は Icíar Bollaín。ふつう〈イシアル・ボリャイン〉と書きますが、アクセントの位置を音引きで示すなら〈イシーアル・ボリャイーン〉です。
『そして雨も』はコロンブスの時代を題材にした歴史映画の撮影をめぐるドラマ。全編ボリビアロケで、舞台はチャパーレのジャングルとコチャバンバ市。エキストラは四千人にのぼり、うち先住民インディオが三百人。スタッフ百三十人、ロケ地は合計七十ヶ所という、イシアル映画とは思えないスケールの大きさ。過去の作品は自身が執筆したオリジナル脚本でしたが、今回はケン・ローチ作品でお馴染みの脚本家でイシアルのパートナーであるポール・ラヴァーティーが担当。
物語の舞台は2000年のボリビアで、水道工事を請負ったアメリカ資本の多国籍企業ベクテル社 Bechtel が水道料金を法外な値段につり上げ、国民が尊厳を求めて闘争運動を開始。撮影現場が混乱をきたすというストーリー。キャストはコロンブス役にカラ・エレハルデ、先住民の代表役にカルロス・アドゥビリ、インディオの人間性を擁護した聖職者バルトロメ・デ・ラス・カサス役はカルロス・サントス、修道士フアン・モンテシーノス役はラウル・アレバロ、映画のプロデューサーはルイス・トサール、監督はガエル・ガルシア・ベルナル。
一般公開は来年一月。十月末にバリャドリードの国際映画週間セミンシ( Seminci = Semana Internacional de Cine de Valladolid)のオープニングを飾ります。
ペドロ・アルモドバル監督の『神経衰弱ぎりぎりの女たち』 Mujeres al borde de un ataque de nervios (1988年)はニューヨークで絶讃され、アルモドバルの名が世界に轟くきっかけとなった代表作ですが、来月ブロードウェイでミュージカル化されます。演出は去年『南太平洋』でトニー賞を獲得したバーレット・シャー。八月末から稽古の真っ最中。10月5日、リンカーンセンターで初日の幕が開きます。[追記: 記事には10月5日が初日とありますが11月5日の誤り]
台本を手がけたジェフリー・レーンはアルモドバルの昔からのファンで、ミュージカルの題材になるコメディーを作曲家のデイヴィッド・ヤズベズ David Yazbez と探し回ったもののアメリカ国内には見当たらず、ならばヨーロッパ映画はどうだろうと目先を変えて真っ先に思いついたのがアルモドバルだったとのこと。カンデーラがシーア派のテロリストと一緒にいるシーンや、精神錯乱に陥ったルシーアが精神鑑定を受けて療養施設から出るシーンなど、映画にはない場面もあるそうです。
舞台美術のマイケル・イアガン――記事に Yaergan とあるのは Yeargan の誤り――は六十年代半ばに留学生として一年間マドリードに滞在した経験があり、今年四月にマドリードを再訪。マンボ・タクシーにはファンタや八十年代の雑誌を詰め込み、ペパのアパートのテラスには動物、衣裳も映画に忠実に再現。となると気になるのは踊りです。振付師クリストファー・ガッテリ Christopher Gattelli――これまた記事に Gatelli とありますが正しくは Gatteli――は、フラメンコやタンゴ、パソドブレを導入し、「ブロードウェイのスタイルに屈しないこと」が狙いとのこと。お手並み拝見。
ジュリア・ロバーツと共演した新作『食べて、祈って、恋をして』 Come, reza, ama のプロモーションでドイツの新聞フランクフルター・ルンドショウに対して行ったハビエル・バルデムのインタビューを、ペルーのラ・レプブリカ紙が報じた記事ですが、配信元は Europa Press。
「いつも言ってきたことだけど、僕は神を信じない、アル・パチーノを信じる」のだそうです。
素顔は極端な臆病者だそうで、「僕が知り合った俳優の99%は引っ込み思案。内気な面を隠すために俳優になるんだ」。そんな彼らの素顔が顕わになるのが「台本なしで観客に対面する授賞式。ひどいもんだよ。自分自身を演じなくてはならないんだ」。
「(人に)与えれば与えるほど(人は)リッチになる」のが彼の哲学だそうです。
蛇足ながら、最終段落の señalo は señaló の誤り。コロン(:)の前の pasines は pasiones の誤り。Europa Press は相変わらず書き損じが多いなあ。
バルセロナのルメア劇場芸術監督を十一期務めたカリスト・ビイエトが八月末日をもって退任、次期芸術監督にフリオ・マンリーケが就任します。契約は三年で、年に一本、自身による演出作品を上演。
マンリーケは1974年バルセロナ生まれ。ポンペウ・ファブラ大学法学部で学士号を取得し、バルセロナ演劇学院 Institut del Teatre で演劇を学びました。俳優としての最新作は去年のオリオル・ブロッギ演出『ハムレット』。演出家としての最新作は今年のフェスティバル・グレック参加作品『今日僕たちが口にした言葉』 Coses que dèiem avui と、リウラ劇場での『アメリカン・バッファロー』 American Buffalo。
マドリードのラ・アバディーア劇場も17年目となる新シーズンを迎えます。目玉は初のフラメンコ公演となるイズラエル・ガルバンと、歌手アマンシオ・プラーダのリサイタル。
ガルバンは9月16日・17日に『黄金時代』 La edad de oro、18日・19日に『ソロ』 Solo で新シーズンのオープニングを飾ります。ただし彼がラ・アバディーア劇場の舞台を踏むのは今回が初めてではなく、先週土曜にマドリードで開催された徹夜のイベント「眠れぬ夜」 Noche en Blanco で両作品を上演済み。しかしまあこれは一夜限りの特別イベントだったので、劇場のシーズン・プログラムとしては今夜正式に初登場です。
アマンシオ・プラーダのコンサートは1月20日から2月6日まで。十五世紀スペインの詩人ホルヘ・マンリーケの『父の死に寄せる詩』 Coplas a la muerte de su padre。世界初演。そして十六世紀の修道士で抒情詩人のサン・フアン・デ・ラ・クルスの詩集『霊の讃歌』 Cántico espiritual。
演劇の新シーズンがいよいよ今月開幕。スペイン国立古典劇団は9月30日(木)、マドリードのパボン劇場でカルデロン作『サラメアの村長』の初日を迎えます。同作はアルマグロ古典演劇祭で初演され、演出はエドゥアルド・バスコ芸術監督、衣裳はロレンソ・カプリーレ。来年一月から四月にかけてスペイン全国を巡演し、五月には南米チリ公演。エドゥアルド・バスコは新シーズンを最後に契約切れで芸術監督を退任する予定。
ラインナップの目玉のひとつが〈バロック幕間劇〉シリーズ。若手演出家のエクトール・デ・サス、アイターナ・ガラーン、エリーサ・マリーナス、ピラール・バレンシアーノの四人が、キニョネス・デ・ベナベンテとアグスティン・デ・モレート、アントニオ・ウルタード・デ・メンドーサ、カルデロンの幕間劇を上演。台本はルイス・ガルシーア=アラウス、公演日は来年5月3日から29日まで、パボン劇場で。
来年1月4日から2月6日まではディエゴ・デ・フィゲロア・イ・コルドバの『恋はすったもんだ』 Todo es enredos amor を初演。フィゲロアは黄金世紀の文芸メセナで自らもコメディアや幕間劇を執筆した人物。
カルデロンの友人にして後継者であるアントニオ・ソリース・イ・リバデネイラの生誕四百周年を記念して、『阿呆はひとりで百人力』 Un bobo hace ciento を2月19日からパボン劇場で初演。
二十年以上上演していないロペ・デ・ベガ作『意地の悪い女』 El perro del hortelano も来年夏のアルマグロ古典演劇祭で再演。故ピラール・ミロ監督の映画版を踏襲するそうです。出演者は『サラメアの村長』と同じ。
他の劇団の招聘公演もあり、セゴビアを拠点に活動する劇団「ナオ・ダモーレス」 Nao d'Amores が『死の舞踏』 Dança de la muerteを4月8日から24日まで上演。この公演はポルトガルの劇団テアトロ・ダ・コルヌコピア Teatro da Cornucópia との共作。演出はアナ・サモーラ。
もうひとつ、6月3日から19日まで劇団ベラドール Teatro el Velador が、フェリシアーナ・エンリケス・デ・グスマン作『黴の生えた冗談』 Las gracias mohosas を上演。アルマグロ演劇祭で初演されたもので、演出は〈エル・チーノ〉ことフアン・ドローレス・カバリェーロ。
そのほかティルソ・デ・モリーナ作『不信心ゆえ地獄堕ち』 El condenado por desconfiado と、ロペ・デ・ベガ作『水甕の乙女』 La moza de cántaro も。
第67回ヴェネツィア映画祭でアレックス・デ・ラ・イグレシアの『トランペットの悲しいバラード』 Balada triste de trompeta が銀熊賞(監督賞)と脚本賞の二冠達成。「我が人生で最高の日」とすっかりご機嫌のデ・ラ・イグレシア、受賞の十分後にエル・パイス紙のインタビューに応えて、「[審査委員長である]クエンティン・タランティーノとは恋仲になれなかったけど、そのお詫びとして賞を二つくれたよ」と大はしゃぎ。
「モンジュイクに引越すけど、すぐに戻ってくるよ」――そう言い残してファビア・プッチセルベールが他界したのが1991年。バルセロナの〈自由劇場〉、テアトラ・リウラが古巣に戻ります。
モンセニー通り47番地にあるグラシア本部の改装工事が終了。建物の安全基準見直しのため、2003年11月3日にいったん閉鎖、いよいよ今月30日にリニューアルオープンします。オープニング作品はテネシー・ウィリアムズ作、アレクス・リゴラ台本・演出の『熱いトタン屋根の猫』。
再開までは紆余曲折がありました。建築家フランセスク・グアルディアが改装を担当、しかし当局のあいだで合意がなかなか得られず、工事は延びに延びました。窮地を救ったのはバルセロナ市の文化担当官ジョルデ・マルティーで、140万ユーロ(約1億5千万円)の特別出資が認められ、総額350万ユーロ(約3憶7400万円)の工事がスタートしたのが2007年12月。
左上の写真は正面玄関。真ん中の動画で劇場の様子が見られます。キャパは250~300人。三つめの写真は劇場フロアに上がる階段。壁一面に小さな赤い瓢箪みたいなオブジェがありますね。造形作家フラダリック・アマットによる作品「血の雨」 Pluja de sang。「劇場は一歩足を踏み入れた瞬間に日常性を忘れさせる場でなければならない」とプッチサルベーが常々口にしていたのを、このオブジェで表現したそうです。
カタルーニャ州政府(ジェナラリタ)文化通信メディア省がカタルーニャ文化のポータルサイト「www.culturcat.cat」を開設しました。
文学、視覚芸術、料理、舞台芸術、言語、歴史、大衆文化、科学、映画、思想、音楽、メディアの12分野を扱い、サイトの言語はカタルーニャ語・フランス語・アラン語(オクシタン語)・カスティーリャ語・英語の5言語から選べます。
第35回トロント国際映画祭がきのう開幕。クリント・イーストウッドの『ヒアアフター(原題)』 Hereafter とロバート・レッドフォードの『ザ・コンスピレイター(原題)』 The Conspirator が目玉ですが、スペイン語の映画も多数出品されていますよ、というニュース。〈スペイン語の映画〉とはセリフがスペイン語の作品という意味のようで、必ずしも製作国がスペイン語圏とは限りません。
スペインからは下記の十本。
中南米からは次の十本。
マドリードを代表する小劇場クアルタ・パレー Cuarta Pared (第四の壁)が開場二十五周年を迎えました。
1985年、アルゼンチン人演出家の故アンヘル・ルッジェーロ Ángel Ruggiero の授業で知り合った若い俳優14人が、「古い教育で鍛えられた俳優ではなく、新しいタイプの俳優を養成するため」に造ったと、三人残った創立メンバーの一人で劇場代表のハビエル・ガルシーア・ヤグエ Javier García Yagüe が述懐。
最初の数年間はオリバール通りに構え、キャパは二十人足らず。1992年にエルシーリャ通りに移転。バイクの修理工場だった建物を自腹で買い取り、その後は公的補助にも恵まれ、劇場運営のやり方を独自に学んでいったそうです。現在は五十名の社員を抱える企業に育ち、そのうち十七名は劇場所属の俳優。2001年、〈青春三部作〉の第一作となる『手』 Las manos の大成功で結束が強まったとのこと。
公演以外に大人と児童を対象とする演劇学校も運営しており、二年前からは演劇言語の研究を模索する現代劇空間(ETC)の活動にも参加。二十五年間活動できたのは補助金のおかげ、ただし八割は自前で稼げるようになり、予算は年間120万ユーロ(約1億3千万円)。
マドリードの旧屠殺場マタデーロ(最寄り駅は地下鉄レガスピ駅)を再開発して文化施設にするプロジェクトが着々と進行、エスパニョール劇場分館と呼ぶべき三つめのスペースの工事が今月3日終了し、お披露目されました。
通称ナベス・デル・エスパニョール Naves del Español。〈ナベ〉 nave は壁で仕切られたスペースのこと。すでに2007年に二つのスペースが営業開始済みで、一つはカフェテリア付きの小さなスペース、もう一つは大きなスペースで、後者のこけら落しはエスパニョール劇場のマリオ・ガス芸術監督演出によるブレヒトとクルト・ヴァイルの『マハゴニー市の興亡』 Ascenso y caída de la ciudad de Mahagonny でした。広さは併せて5900m2。
今回完成したスペースは広さ2500m2。改装工事は建築家フスト・ベニートが担当。「既成の劇場とかけ離れた建築作品を造ろうとしたのではなく、演劇を創るための場を造るのが狙い」とマリオ・ガス。三つのスペースが揃ってオープンするのは2011年の予定。総工費1170万ユーロ(約12億7千万円)。
マドリード市役所のアリシア・モレーノ芸術局長によると、プロジェクトが発進したのは2004年春で、ロンドンの鉄道倉庫を劇場にしたりニューヨークのBAMハーヴェイ・シアターを修復した責任者であるフランスの舞台美術家ジャン=ギー・レカートと現場を視察したのが始まりだそうです。
裸のスペースなのでキャパは320~520人と公演によって融通が利くところが長所。去年リュイス・パスクアル演出の『ベルナルダ・アルバの家』でこの舞台を踏んだヌリア・エスペルは「演出家の想像力」を刺激する空間だと述べています。「バリシニコフのソロ・パフォーマンスにも『トロイアの女たち』にも使える。バリシニコフ本人も気に入ってます。インスピレーションが得られる場所。私も、他ではやらないだろうアイデアがいろいろ浮かぶ。観客としては、他の劇場よりも作品に引き込まれる。緞帳の前に坐るときとは異なる期待感を感じられる」(ヌリア・エスペル)。
昨年3月トム・ストッパード作『ロックン・ロール』に主演した女優イレーネ・エスコラールは「舞台美術家と俳優が想像力を自由に羽ばたかせることができる」。今春ピーター・ブルック演出の『11 と 12』 11 and 12 に出演した俳優アントニオ・ヒルは「長年冷たく閉ざされた空間に閉じ込められていた観客の手に演劇という出来事を返すことができる」。マリア・パヘスも気に入っているそうです。
今月1日、東京のセルバンテス文化センターでスペインの作家ハビエル・セルカスと大江健三郎の対談が行われました。
大江は障碍を抱えた息子が生まれた後に文体を改め、「サンチョ・パンサ的な性格の作家として生まれ変わる」ことを決意したとのこと。「息子はドン・キホーテのように高いモラルをもって私の人生の中心に位置づけられました」。
セルバンテスから受けた影響は「世界のあらゆる矛盾をすべて受け容れること」。『ドン・キホーテ』とその他の文学から学んだのは「英雄ではなく自分の脚で立つ人間によって文明が救われ守られうるということ」。このことはハビエル・セルカスの小説で唯一日本語に翻訳されている『サラミスの兵士たち』 Soldados de Salamina にも認められる、と大江。
と同時に大江は「小説より詩から学んだことのほうが多いかも知れない」と述べ、「それまで誰にも思いつかなかった語法を用いた」T・S・エリオットと、ウィルフレッド・オーエンの名を挙げます。(記事中の Wildfred は Wilfred の誤り)
スペイン人については「過去を静かに振り返ることができる人たち」と述べ、2004年3月11日のマドリード同時多発テロの際に犠牲者に対して示した結束に言及。歴史に対する大江自身の個人的な態度としては、沖縄の集団自決が公式の〈歴史記憶〉として社会が認めるよう活動すると表明。
〈フラメンコ界のプラシド・ドミンゴ〉と呼ぶべきミゲル・ポペーダ。今月15日セビーリャで開幕する第16回ビエナル・デ・フラメンコのオープニングを飾る彼のライブ『肉声の歴史』 Historias de viva voz。1日に発売されたチケット六千枚は昨日完売しました。会場は当初サン・フランシスコ広場だったのをレエル・マエストランサ闘牛場に変更、開演は午後10時。
ネット販売分の三千枚とFNACでの発売分が初日早々に完売。マエストランサ劇場とロペ・デ・ベガ劇場の窓口で発売された分も昨日完売だそうです。
『肉声の歴史』はミゲル・ポペーダとラファエル・エステベス(バイラオール)によるミュージカル仕立てのステージ。「フラメンコ史のあらゆる時代と声を辿りながら、ジプシーと非ジプシーの歌手たちを共存させるのが狙い」とポベーダ。
アンダルシア青少年交響楽団(OJA)が共演し、アルベニスの『組曲イベリア』から「マラガ」(カルロス・スリニャク編曲)と「トゥリアーナ」(エンリケ・フェルナンデス・アルボース編曲)を演奏。近年ポベーダが力を入れているコプラも、クーロ・ドゥルセのものなど、もちろん歌います。
マドリードのカナル劇場 Teatros del Canal の2010~2011年シーズンが昨日開幕。オープニングはハインリヒ・フォン・クライストの諷刺劇『こわれがめ』を翻案したエルネスト・カバリェーロ演出、サンティアゴ・ラモス主演の『判事の祭』 La fiesta de los jueces。そしてアイーダ・ゴメス舞踊団の『カルメン』。
『判事の祭』は〈緑の小劇場〉 Sala Verde で9月1日から26日まで。劇団エル・クルセによる上演。『カルメン』は四年前に日本初演、今回は凱旋公演。〈赤の小劇場〉 Sala Rojo で9月1日から11日まで。
今シーズンはこのほかにラ・フーラ・デルス・バウス、イリャーナ Yllana、フリオ・ボッカとビクトル・ウリャーテのバレエ、プラハ国立歌劇場バレエ団、スウェーデン・ロイヤル・バレエ団、アルベルト・ブアデーリャ芸術監督によるサルスエラ『アマデウ』(カタルーニャの作曲家アマデウ・ビベス)、フアン・カルロス・ペレス・デ・ラ・フエンテ演出の風俗喜劇(サイネーテ)の古典『お転婆』 La Revoltosa など。
バルセロナのルメア劇場を11シーズンにわたって率いてきたカリスト・ビイエト芸術監督が今期をもって退任。後継者の名前は明かしていませんが「ビッグ・ネーム」だそうです。
退任を決めたのは本人の意志。かなり前から考えていたとのこと。後任人事は9月21日に発表予定。次期芸術監督は来年
11年間で58のオリジナル作品を上演、そのうち12作品は国外でも上演。次期芸術監督の仕事始めは来年1月、2011~2012年シーズンの準備。