アルゼンチンのガストン・ドゥプラットとマリアノ・コーン監督のコメディー映画『オフィシャル・コンペ(原題)』(Competencia oficial)でアントニオ・バンデラスとペネロペ・クルスがついにダブル主演します。今春撮影開始。物語はバンデラスとオスカル・マルティネスが演じる対照的な二人の俳優が、クルス扮するエキセントリックな映画監督の新作映画の準備中に対立する話だそうです。その他のキャストはInternet Movie Databaseによるとオスカル・マルティネス、イレーネ・エスコラール、ピラール・カストロ、カルロス・イポリト、ホセ・ルイス・ゴメスなど。
ホセ・ルイス・ゴメスが創設したマドリードのラ・アバディーア劇場が25周年を迎えました。今週30日に同劇場で記念式典が催されます。司会はリュイス・オマールで来賓にはグレゴリオ・マラニョン、フアン・ルイス・セブリアン、ホアキン・ガリゲス・ウォーカー、ヌリア・エスペルなどが参加予定。
今年のゴヤ賞授賞式が昨25日マラガで行われ、16部門でノミネートされたペドロ・アルモドバル監督の『ペイン・アンド・グローリー』が7部門で受賞、17部門でノミネートされたアレハンドロ・アメナーバル監督の『戦争のさなかで』が5部門で受賞しました。
部門 | 受賞者/作品 |
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作品賞 | ペイン・アンド・グローリー Dolor y gloria |
監督賞 | ペドロ・アルモドバル (『ペイン・アンド・グローリー』) |
主演男優賞 | アントニオ・バンデラス (『ペイン・アンド・グローリー』) |
主演女優賞 | ベレン・クエスタ (『無限の塹壕』 La trinchera infinita) |
助演男優賞 | エドゥアルド・フェルナンデス (『戦争のさなかで』) |
助演女優賞 | フリエタ・セラーノ (『ペイン・アンド・グローリー』) |
イベロアメリカ映画賞 | 間抜けどものオデッセイ (La odisea de los giles、アルゼンチン) |
新人男優賞 | エンリク・アウケル (『剣を使う者』 Quien a hierro mata) |
新人女優賞 | ベネディクタ・サンチェス 『燃え上がるもの』 Lo que arde |
新人監督賞 | ベレン・フネス (『泥棒の娘』 La hija de un ladrón) |
オリジナル脚本賞 | ペドロ・アルモドバル (『ペイン・アンド・グローリー』) |
脚色賞 | ベニート・サンブラーノ、ダニエル・レモン、パブロ・レモン (『悪天候』 Intemperie) |
オリジナル作曲賞 | アルベルト・イグレシアス (『ペイン・アンド・グローリー』) |
オリジナル歌曲賞 | ハビエル・ルイバル「悪天候 Intemperie」 (『悪天候』 Intemperie) |
プロダクション・マネージャー賞 | カルラ・ペレス・デ・アルベニス (『戦争のさなかで』) |
撮影賞 | マウロ・エルセ (『燃え上がるもの』 Lo que arde) |
編集賞 | テレサ・フォント (『ペイン・アンド・グローリー』) |
美術賞 | フアン・ペドロ・デ・ガスパール (『戦争のさなかで』) |
衣裳賞 | ソニア・グランデ (『戦争のさなかで』) |
メイクアップ&ヘアスタイル賞 | アナ・ロペス=プッチセルベル、ベレン・ロペス=プッチセルベル、ナチョ・ディアス (『戦争のさなかで』) |
音響賞 | イニャキ・ディエス、アラスネ・アメストイ、シャンティ・サルバドール、ナチョ・ロヨ=ビリャノバ (『無限の塹壕』) |
特殊効果賞 | 『穴』 El hoyo |
アニメーション映画賞 | サルバドール・シモ監督『亀の迷宮のブニュエル』 Buñuel en el laberinto de las tortugas |
ドキュメンタリー映画賞 | ナタ・モレノ監督『アラ・マリキアン ~弦に彩られた人生~』 Ara Malikian: una vida entre las cuerdas |
ヨーロッパ映画賞 | ラジ・リ監督『レ・ミゼラブル』 |
短篇賞 | イレーネ・モライ監督『西瓜の汁』 Suc de síndria |
短篇ドキュメンタリー映画賞 | シルビア・ベネガス・ベネガス監督『ヨーロッパ難民児童のような我らが生涯』 Nuestra vida como niños refugiados en Europa |
短篇アニメーション映画賞 | ホセ・ルイス・キロス&パコ・サエス監督『マドリード2120』 Madrid 2120 |
ペドロ・アルモドバル監督の『ペイン・アンド・グローリー』に主演したアントニオ・バンデラスがアカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。同部門でスペイン人俳優がノミネートされたのはハビエル・バルデムに次いで二人目。バルデムは『夜になるまえに』(2000年)と『ビューティフル』(2010年)でノミネートされましたが受賞はならず、『ノーカントリー』(2007年)で助演男優賞を受賞しました。
ペドロ・アルモドバル監督の『ペイン・アンド・グローリー』が2月9日に発表されるアカデミー賞最優秀国際映画賞にノミネートされました。同部門にスペイン映画がノミネートされたのは2004年のアレハンドロ・アメナーバル監督の『海を飛ぶ夢』以来です。