曇りて風なし。NHK-FM邦樂のひとゝき東明流篇に東明伶舟の道八達磨と春日藤を聽く。岩波文庫のスピノザ著畠中尚志譯エチカを再讀す。札幌市豐平區月寒株式會社ほんまの月寒あんぱんを食す。余幼少の頃月寒はツキサツプと稱したり。
薄く曇りて風しづかなり。欅唐楓の黃葉佳し。BS-TBS落語硏究會に立川志の春の夏どろと三遊亭小遊三の船德を聞く。NHK總合立川志らくの演藝圖鑑に三遊亭遊馬のかぼちや屋を聞く。文化放送志の輔ラヂオ落語DEデートに桂米朝の田樂食ひを聞く。音源は昭和五十二年四月二十一日大阪厚生年金會館中ホールなり。ABCラヂオ日曜落語なみはや亭に米朝の子猫を聞く。音源は昭和四十五年十月三十一日道頓堀角座なり。Eテレ日本の話藝に柳家喬太郎の轉宅を聞く。八月十二日東京武藏野市民文化會館にて收錄。足を痛めたりとて釋臺を据えて語る。時事通信出版局刊養老孟司と宮崎徹の對談集科学のカタチを讀む。ラヂオNIKKEI第一寄席あぷりみなと芝濱寄席に三遊亭笑遊の蝦蟇の油を聞く。
小春の日和つゞきなり。TBCラヂオ魅知國寄席に桂米福の一文笛を聞く。ラヂオ關西内海英華のラヂ關寄席に笑福亭喬介のねずみを聞く。音源は九月二日喜樂館晝席なり。NHK札幌放送局ラヂオ第一NEXT名人寄席に三遊亭好青年の締め込み、カミナリの漫才、三遊亭とむの荒大名の茶の湯～高山編を聞く。三重テレビ淺草お茶の間寄席に三遊亭とん馬の鮑のし、春風亭百榮の疝氣の蟲、春風亭一朝の野ざらしを聞く。新寒肌を侵して堪へがたき故就眠の時ヒートコットンケットの上に羽毛蒲團を重ねたり。
秋晴の空雲翳なし。便利店のサンドヰツチ二十圓値上となる。午前二年生對面授業。午後歸宅。自家製干柿を食す。品種は蜂屋柿なり。
空どんよりと曇りて暗し。旬日雨なし。倦怠何事をもなす能はず。
早朝起出るに懶し。午前三年生對面授業。動詞の現在完了形を學ぶ。午下家にかへる。困臥。忽日は晡なり。
曇りて風冷なり。N子の誕辰なればケーキを買ひに母上とKen Nishioに赴かむとせしが不運にも火曜定休日なるを知り、已むを得ず別の店に徃きてモンブランを購ふ。BOOKOFF PLUSに立寄り先考が遺品の文庫本二十六册を賣る。賣値つきしは十九册にて賣價四百九十五圓、殘り六册は廢棄せしむ。母上穩やかなる輕音樂が聽きたしとて城達也の語りつきジェット・ストリームのCDを購はる。七百二十圓也。正午歸家。NHK-FM邦樂のひとゝき小唄上方唄篇に白扇小伊寿の昔すみだ、通り雨、吾輩は猫である、系圖、松浪千壽のかんちろりん、五段返し、和敬由三郎の罪な春風、思ふほど、蝦蟇の油賣を聽きつゝ明日の授業に備へる。N子より電子郵件の返信あり、N子も目當のケーキ屋定休日なりしかば余らと同じ店にて購ひたりと。奇遇と云ふべし。文化勳章山勢松韻、文化功勞者松任谷由実敕使川原三郎選ばる。
空澄みわたりて淸し。午前髮を理し洋服屋に立寄りて德利襟のスヱータを二着購ふ。全品二割引。東京かはら版（正式表記東京かわら版）十一月號に春風亭小朝の取材記事を讀む。岩波文庫版樋口一葉のわれからを讀む。
乍陰乍晴。風やゝ肌寒し。NHKラヂオ第一ラヂオ深夜便話藝百選に春風亭昇りんの借り物競走と柳亭信樂の出生の祕密を聞く。音源は前者が七月二十二日、後者は昨年十月二十六日いづれも聽衆なきスタヂオにて收錄したるものなり。NHK總合立川志らくの演藝圖鑑に柳家權太樓の代書屋を聞く。文化放送志の輔ラヂオ落語DEデートに古今亭志ん生の子別れ（下）を聞く。客演のん。ABCラヂオ日曜落語なみはや亭に桂雀松の住吉駕籠を聞く。音源は二〇一三年九月二十七日ABCホールにて桂文之助を襲名する直前の高座なり。日中薄暑を催す。Eテレ日本の話藝に林家彦いちの神々の唄を聞く。岩波文庫版樋口一葉のうつせみとこの子を讀む。夕餉にチリコンカンを料理す。ラヂオNIKKEI第一寄席あぷりみなと芝濱寄席に春風亭吉好の熊の皮を聞く。
曇天。NHK關西發ラヂオ深夜便に笑福亭生寿の延陽伯を聞く。二〇一五年三月二日收錄。ラヂオ關西内海英華のラヂ關寄席に英華の女道樂と笑福亭鉄瓶の紙入れを聞く。音源は九月二十五日神戶新開地喜樂館晝席ラヂオ關西開局七十周年紀念兵庫縣民ウィークなり。六花亭のマルセイバターケーキを食す。窓邊に白鶺鴒來る。NHKラヂオ第一眞打競演に柳家わさびのぞろぞろ、のだゆきの樂器演奏、橘家文藏の轉宅を聞く。九月九日福井縣若狹町パレア若狹にて收錄。三重テレビ淺草お茶の間寄席にぴろきのウクレヽ漫談、桧山うめ吉の俗曲と踊り緣かいな、三遊亭遊吉の城木屋を聞く。岩波文庫版樋口一葉の十三夜を讀む。
小春の好天氣喜ぶべし。午前二年生遠隔授業。風邪ひきて發言すること能はざる學生あり。朝晚寒暖の差激しく余も油斷せば罹患するやも知れず。咖啡を瀹て白い戀人を食す。叔父Yの北海道土產なり。午後疲勞し臥蓐に在りてBS11太田和彦のふらり旅新居酒屋百選第九十一囘甲府篇再放送の錄畫を見る。くさ笛の柿とシャインマスカットの天麩羅に興味津津たり。慈君とBS1第二十九囘全日本スピードスケート距離別選手權生放送を見つゝ夕餉に肉團子豆腐鍋を食す。岩波文庫版樋口一葉の大つごもりを讀む。
空澄みわたりて風なし。PowerPoint敎材作成。NHK-FM浪曲十八番に春野一の出世太閤記秋風矢矧の橋を聽く。曲師一風亭初月。BS-TBS落語硏究會に橘家圓太郎の黃金餠を聞く。午後洋品店に徃き財布購ふ。日本製の品二割引にて買ふを得たり。仲本工事自動車に轢殺されぬ。享年八十一。余學生の頃澀谷センター街の雜居ビルに氏が營む名なしといふ居酒屋にて一酌せしことあり。廚房に仲本本人居たりき。昭和六十二三年頃の事なり。この日上皇后陛下米壽の誕辰なり。
天氣好晴。六時起出るに寒暑計攝氏十二度を示す。早や立冬の頃の寒さなれど餘は生來の汗かきゆゑ長袖シヤツ一枚着るのみ。午前三年生授業。三つ目の授業小一時間餘りたれば女子二名、男子三名の二組に分け、友人に大金を借りて返金せず猶また無心に及ぶ人物と返金を求める友人との架空の對話を西班牙語にて考案せしむ。女子組の対話案佳し。午下家にかへる。NHK-FM邦樂のひとゝき荻江節篇に荻江寿々の山姥を聽く。統一敎會の法人格取消請願書に贊同署名す。每日新聞に三味線製造維持困難といふ記事を讀む。猫皮の供給不足するを以てなり。嗚呼。洋服屋に徃きヂヤケツトを購ふ。この秋始て愛知產筆柿を食す。
蚤起。晴れて風なし。七時叔父去る。熱田神宮と名古屋城を見物して濱松へ向ふといふ。人と親しく言語を交へるは實に久振りのことなりしかば疲勞し假睡三時間。日も亭午のころ起出づ。金木犀の花香天下に滿つ。午後困臥。
烟雨濛濛たり。午後假睡一時間。晡時主治醫を問ひ診察を請ふ。臨床心理士にTFT鎖骨呼吸法といふものを敎はる。燈刻叔父Y來訪。母上の弟にて自動車を運轉して札幌を發し苫小牧港より聯絡船にて仙臺を經由し名古屋に來れり。諧語二更に至る。
小春の好天氣打ちつゞきぬ。NHKラヂオ第一ラヂオ深夜便話藝百選に九代目入船亭扇橋の茶の湯を聞く。初囘放送昭和五十三年二月二十二日ラヂオ第一放送演藝會なり。NHK總合立川志らくの演藝圖鑑に三拍子の漫才ボケまくる拉麵屋と神田蘭の自作講談北條政子を聞く。文化放送志の輔ラヂオ落語DEデートに三代目桂三木助の鐵拐を聞く。音源は昭和三十四年十一月三十日上野本牧亭砧會なり。ABCラヂオ日曜落語なみはや亭に八代目桂文樂の明烏を聞く。昭和三十四年の錄音なり。暴暖夏の如し。寒暑計二十七度を示す。金木犀の花香馥郁たり。Eテレ日本の話藝に桂春蝶の死神を聞く。困臥二時間。日曜日なれば余が夕食をつくる當番なれど料理する氣力なかりしかば締鯖と黃肌鮪の刺身、自家製鮭魚子の醬油漬、殘り物の薩摩芋の檸檬煮を食す。ラヂオNIKKEI第一寄席あぷりみなと芝濱寄席に春風亭橋藏の動物園を聞く。
秋晴の空澄みて淸し。金木犀の花香脉々として人を醉はしむ。讀書。NHKラヂオ第一眞打競演に三遊亭萬橘の替り目を聞く。九月九日福井縣若狹町パレア若狹に於ける口演なり。ルンバ君書室睡房客間の塵を掃ひてくれたり。讀書。慈君と夕餉に咖哩飯《カレーライス》を食しつゝBS1にMLB2022大谷翔平ベストゲームとMLB2022大谷翔平ハイライトを見る。東京新聞に一龍齋貞弥の取材記事を讀む。惡性リンパ腫緩解して無事眞打昇進を果したり。NHKラヂオ第一上方演藝會に吉田たちの漫才雙子の背比べどつちもどつち！（小倉マサ志作）と天然もろこしの私が全てを握つてます（藤田曜作）を聞く。三重テレビ淺草お茶の間寄席に神田蘭のお富與三郞と三笑亭夢太朗の替り目を聞く。
小春の天氣愛すべし。二年生對面授業。學生に紙片を配り氏名のかはりに自分の性格及び嗜好を西班牙語にて書かしめ、紙を囘收して混ぜ無作爲抽出して配布し直し、執筆者を推測せしむ。全員卽正解する組もあれば難儀する組もあり。家にかへりて一服するに金木犀の花香たゞよひ初む。鄰家の庭先に花さけるを見る。全勞連（全國勞働組合總聯合）によるマイナンバーカード義務化反對聲明に贊同署名す。慈君と俱に夕餉に天丼を食しつゝ深夜錄畫し置きたる柔道世界選手權タシケント大會男女混合團體準決勝日本對獨逸と決勝日本對佛蘭西を見る。日本の勝利いづれも完璧なる技にて五連霸を達成す。
曇りてしづかなり。NHK-FM浪曲十八番に東家三樂の同期の櫻を聽く。脚本房前智光、曲師伊丹秀敏。午後困臥。
半陰半晴。朝の中氣溫攝氏十六度の低きに余は人一倍の汗かきなれば半袖シヤツを着て豐田學舍に赴く。三年生授業。利害が對立する架空の人物同士の會話を考案させ臺本に仕立てゝ演じせしむ。和氣靄靄たり。午下家にかへりNHK-FM邦樂のひとゝき新内篇に岡本宮之助の妹背の門松を聽く。三味線鶴賀喜代寿郎岡本文之助。昨夜放送されしBS日テレ笑點なつかし版に初代林家木久藏の彥六外傳とケーシー高峰の醫事漫談を聞く。初囘放送二〇〇三年一月十二日及び同年同月二十六日。燈刻母上がクリームシチューを料理し余が食卓をとゝのへつゝ窗外を見るに電線に河原鶸七羽此方に顏を向けて整列しゐたり。門前の欅榎または椋木に住める鳥なるべし。食事しつゝ母上が昨夜錄畫せられし柔道世界選手權タシケント大會を見る。女子七十八キロ級三位決定戰烏克蘭のエリザベータ・リトビネンコ濱田尚里を膝車にて倒し銅牌を獲る。
晴。後に陰。困臥半日。寤むれば日は既に晡なり。夕餉を食事しつゝ母上が昨夜錄畫せられし柔道世界選手權タシケント大會を見る。女子七十キロ級三位決定戰田中志步が右膝を負傷して途中棄權したるを阿蘭陀のサネ・ファンダイケひよいと抱きかゝへて會塲の外に運び出したり。
晴。後に陰。困臥半日。寤むれば日は既に晡なり。夕餉を食事しつゝ母上が昨夜錄畫せられし柔道世界選手權タシケント大會を見る。女子七十キロ級三位決定戰田中志步が右膝を負傷して途中棄權したるを阿蘭陀のサネ・ファンダイケひよいと抱きかゝへて會塲の外に連れ出したり。
細雨蕭〻。スポーツの日舊體育の日。InterFM897細野晴臣Daisy Holiday!に水原希子佑果姉妹との鼎談を聞く。午後BSプレミアムにてリチャード・ドナー監督の活動写真スーパーマンを看る。脚本演技演出撮影いつ見ても佳し。活劇かくあるべし。
薄く曇りて風なし。NHKラヂオ第一ラヂオ深夜便話藝百選に田辺一邑の豐竹呂昇を聞く。文化放送志の輔ラヂオ落語DEデートに立川談志の人情八百屋を聞く。音源は昭和五十六年二月十九日TBSラジオ寄席なり。NHK總合立川志らくの演藝圖鑑に堺すすむのなんでかフラメンコと古今亭文菊のつるを聞く。居間と書室の扇風機を納戶に仕舞ふ。午後買物せむとて市塲に徃くに今年は未だ金木犀の香たゞよはず。ルンバといふ名の家政婦寢室書齋客間の塵を掃ふ。寢臺に橫りて泉鏡花の二三羽――十二三羽を再讀する中雨降り出しぬ。夕餉に鮭の炊込飯をつくる。母上の購はれし北海道產牡蠣を燒き、副菜は胡麻豆腐と昨夜殘りし筑前煮なり。ラヂオNIKKEI第一寄席あぷりみなと芝濱寄席に春風亭伝枝のお血脈を聞く。
秋陰夢の如し。午前雜誌記事飜譯。NHKラヂオ第一眞打競演にねづっちの漫談、柳家三三の轉失氣を聞く。七月十日北海道中標津町總合文化會館にて收錄。假睡二時間。今週日曜の志の輔ラジオ落語DEデートにおおたか静流追悼篇を聞く。初囘放送二〇一四年九月二十一日。慈君と夕餉に鯖の味噌煮と筑前煮を食しつゝテレヴィ愛知にフィギュアスケートジャパンオープン男子を見る。宇野昌磨とイリア・マリニンの演技を堪能す。夜に入りて陰雲散じ十三夜の月を慈君と賞す。三重テレビ淺草お茶の間寄席に昔昔亭A太郎の堀の内、桂小南の七度狐、柳家蝠丸の一眼國を聞く。
雨霏霏。寒冷冬の如し。三年生在線授業。初めてZoomのブレイクアウトルームといふ機能を利用す。重寶なり。午後雜誌記事飜譯。雨空墨を流せしが如し。この秋始て柿を食す。和歌山產の種なし柿なり。每日新聞に井上順の取材記事を讀む。難聽の話他人事とは思はれず。
雨もよひの空晴れやらず。授業のPowerPoint敎材作成。午後困臥。NHKに山脇百合子の訃報あり。行年八十。ぐりとぐらは余が初めて心を奪はれし書物なりき。
雨もよひの空なり。氣溫攝氏二十一度ぐらゐにて肌寒きにも係らず忽ち發汗襯衣を霑す。余は所謂多汗症と云ふものなるべし。半袖シャツを着て書齋の椅子にすわるや旣に胸と背中に汗染出るなり。八事學舍に徃く。三年生秋學期初囘の對面授業なり。學生五人恙無し。架空の會話を創作して和氣靄靄たり。午下家にかへりて小憩の後雜誌記事を飜譯す。雨來らむとして來らず。夕餉に鰯のつみれ汁を食す。日錄を讀返すに自家製つみれ汁を食するは五年振なり。
隂。我家の自動車走行距離十五年目にして漸く五萬粁に達す。機械頗快調なれば更に十五年の運轉に耐へるべしと思へど果してその頃ガソリン車許可せらるゝや否や。臥蓐に在りて養老孟司池田清彦の對談集年寄りは本気だ―はみ出し日本論―（新潮選書）を讀む。夕餉に鮭のちやんちやん燒を食す。
空どんよりと曇りて暗く風冷なり。岩波文庫の泉鏡花日本橋を讀む。終日家に在り。
空澄みわたりて風なし。残暑昨日の如し。夜半十二時頃宮崎にて震度五弱の地震あり。NHKラヂオ第一ラヂオ深夜便話藝百選一龍齋春水の金子みすゞ傳放送休止せらる。倦怠甚しく晝前より臥床に入りて伏す。忽ち華胥に遊ぶ．寤むれば日は旣に晡なり。夕食の當番なれど懶ければ烏賊素麵に章魚胡瓜の中華風あへ物のみ料理し、昨夕殘りし鷄の唐揚と茄子麩隱元豆の煮物を副菜となす。今宵も窗外電線に椋鳥數珠玉の如く居竝びて五時四十分ごろ一齊に飛立ち塒にかへるを見とゞけて後皿を洗ふ。
舊九月六日。今日もまた好く晴れて暑し。TBCラヂオ魅知國寄席に桂小南の百年目後半を聞く。ラヂオ關西内海英華のラヂ關寄席に笑福亭松喬の禁酒關所を聞く。音源は去月十九日神戶喜樂館晝席ラヂオ關西開局七十周年紀念兵庫縣民ウィークなり。心倦みつかれて机に凭りがたし。寢臺に橫りて岩波文庫の知里幸惠編譯アイヌ神謠集を讀む。晡下慈君と夕餉をなしサングリアを飮みつゝ窗外野鳥を觀察す。今宵も電線に椋鳥夥しく竝び、日の沒する頃一時に飛立ちて西へ去るを見送りて後余は皿洗ひにとりかゝるなり。三重テレビ淺草お茶の間寄席に三遊亭遊馬の轉宅、神田陽子の應擧の幽靈、三遊亭圓輔の夢の酒を聞く。圓輔は膝を庇いて相引に腰かけ見臺を置きて語る。