どんよりと曇りて梅雨空の如し。飜譯終日。筆大に進む。朝夕川端を步むこと例の如し。三日前烟草を購はむとてサークルKに赴き店に入るに、店内の空氣甚だ冷なりき。未だ暑氣甚しからざる中早くも冷房裝置を運轉す。震災後人々すでに電氣節約の心がけを忘れしものと見ゆ。これ日本人の惡獘なり。
今朝も蚤く眠よりさめたり。薄く晴れて風なく靜なる日なり。薰風習〻たり。昭和の日舊天長節なり。中庭に巢立ちし燕の子親鳥に見守られながら飛行訓練をなすを見る。午前五時十五分總合テレビにて錄畫せし三遊亭圓歌の演藝圖鑒にマグナム小林のヴァイオリン漫談を聽く。暴れん坊將軍の主題曲をタップ踏みつゝヴァイオリンにて演奏す。朝飯の前に川に徃きインターバル速步を行ふ。アベリアの新芽黃綠色の星の如し。晝前母上園藝店よりゴールドクレストを購ひ來らる。書齋ベランダにはゴールドクレストの鉢植三つありしが、うち一本は去年四月枯れて新に植替へしに、翌月の暴風にて根こそぎにされ、ふたゝび植替をなせしが根づかず今日に至りたり。午後飜譯。サンデー・ソングブックに珍盤奇盤特輯第二囘を聽く。春の襃章發表あり、岩下志麻に旭日小綬章。久振りに秋刀魚の味を看て受章を祝ふ。いつもの役者連中いつもの如し。笠智衆中村伸郎北龍二は割烹若松にて酒を酌み交し、東野英治郎は酒にだらしなく、娘の杉村春子はチャンそば屋燕來軒の店内にて嗚咽し、岡田茉莉子は夫の佐田啓二を詰責し、加東大介は軍艦マーチに合はせて行進、岸田今日子微笑みて敬禮す。燈刻二度目のインターバル速步を行ふ。
蚤起。快晴の空かすかに茶色く霞みたり。黃砂なるべし。戲曲第三幕の飜譯を始む。橘家圓太郎が羽織の遊びとお血脈、柳家喬太郎の幇間腹を聽きながら筆を秉る。今曉三時BS-TBS落語硏究會にて錄音せしものなり。晝前川のほとりをインターバル速步にてあゆむ。樹影くつきりと濃く、いかにも初夏の好き日なり。Tシャツにホットパンツの娘とすれ違ふ。自轉車を漕ぎゆく男も半袖に短パン姿なり。日傘さす婦人あり。歸宅してシャツと帽子を洗ふ。午後飜譯。黃昏時の河岸をふたゝびあゆむ。花水木爛漫たり。宵の明星きらめき、八日頃の月よし。家にかへりて後、花水木の特徵を知りたしと思ひ明鏡國語辭典をひくに、四枚の白き花瓣は花瓣に見えて然に非ず、苞と呼ばるゝ葉なるを知り一驚を喫す。中央に密集せし黃綠色の粒々が花なりとぞ。世の中知らぬことばかりなり。
朝の中曇りし空午後に及びて晴渡れり。今朝館山市にて集團登校中の小學生の列に輕自動車突入して一人死亡、また岡崎市にても同じく輕自動車突入して學童二名重傷を負ひたり。去二十三日龜岡市にて居眠り運轉の輕自動車激しく突入し二人卽死せしばかりなり。今般我が國の小學校にては集團にて登校するが通例となりしが、その發端は平成十六年より翌年にかけて奈良廣島などで通學途中の女兒を誘拐し殺害する事件立て續けに起きたるを以てなり。防犯のためなれど、一度暴走車が飛込み來たれば大慘事となるなり。また集團に安んじてかへつて注意散漫になる兒童も寡からざるべし。飜譯日課の如し。三時過いつもの溫泉に徃く。初更第二幕の飜譯を終へる。文意の不明なる箇所少からず、また推敲すべきところも多し。枕頭第三幕をよむ。
陰雨冥〻。咖啡所コメダに徃き朝食を喫す。ブレンド咖啡一杯三百三十三圓にマーガリンを塗りたる燒麵麭と茹で玉子がつくなり。これに百圓の餡子を加へて小倉トーストとなす。四百三十三圓なり。九時半より授業を行ふ。學生全員と西班牙語にて挨拶を交して後、時刻の表現と地名形容詞の復習をし、 ser 動詞の活用練習を行ふ。履修者名簿漸く成る。一限五十二名、二限六十一名は過去六年間に前例なき大人數なり。それ故なるにや授業後の疲勞例年の比にあらず。駐車塲橫の竹林より鶯の鳴き出づるを聞く。一時半歸家。門前の杜鵑花半咲き出づ。飜譯日課の如し。午後七時三重テレビ淺草お茶の間寄席を見る。古今亭寿輔の置き手紙は枕に呵々大笑せり。昔昔亭桃太郎の歌謠曲を斬るも樂し。宮内廳の發表によるに、天皇皇后兩陛下はご逝去の折喪儀竝びに埋葬を能ふ限り質素に執り行ひ國民と同じうしたきご意向なりといふ。舊來の土葬をやめ火葬とし、埋葬も陵一つに合葬されたき由なりとぞ。いかにも現代の兩陛下らしきお考へなり。
輕陰。大陸より黃砂の飛來せしにや空薄茶色に霞みたり。目の痒み不快なり。飜譯いつもの如し。十一時過河岸を速步にてあゆむ。午後ふたゝび飜譯に筆を秉る。三時半BSプレミアム日本の話藝セレクションに柳家權太樓の子別れ子別れ浮名のお勝を聽く。力演なり。晡時榻に臥し忽ち黑甜郷に遊ぶ。點燈の頃ふたゝび河岸をあゆむ。蝙蝠夥し。
天氣牢晴。薰風颯〻たり。午前飜譯。 正午河畔を速步にてあゆむ。午下溫泉に徃き露天風呂に浴し、按摩椅子にて全身を揉みほぐす。主治醫を訪ひ藥を乞ふ。晡時家にかへりて飜譯。黃昏ふたゝび川緣をあゆむ。纎月の沈むを見る。飜譯二更に及ぶ。午後八時にBS11にて錄畫せし柳家喬太郎のようこそ藝賓館に入船亭扇治が堀の内と入船亭扇好の紙入れを聽く。扇治は穉拙聽くに堪へず。扇好も物足りなし。東西の若手噺家の中余が身錢を切りて高座を聽きたしと思ふものは、東は柳家三三、西は桂吉彌なり。
昨來の雨午後に晴る。午前中雨の小止みを幸に買物をなす。飜譯餘事なし。臨塲感溢るゝ譯語なか/\思浮ばず苦心慘澹たり。晡下榻に臥し三浦雅士著出生の祕密を讀む。黃昏川邊を步む。
烟雨濛〻たり。戲曲の飜譯意の如くならず。苦心慘澹たり。無聊を慰めむとて寢床に入りて雨をきゝつゝ讀書すれどこれまた意の如くならず、たゞ睡眠を催すのみ。サンデー・ソングブックに第一囘珍盤奇盤特輯を聽く。初更日曜洋畫劇塲にタイタンの戰いを看る。駄作。コンピューターグラフィックスを多用すればするほど畫面は安つぽくなるなり。主人公ペルセウスに扮せしサム・ワーシントンに風格微塵もなし。徃年のユル・ブリンナーが如き威風堂々たる役者のあらざるを嘆ずるのみ。
曇天。薰風涼爽。欅の若葉いつか生茂りたり。櫻花は全く散り盡しぬ。戲曲第二幕の飜譯を始む。十一時過河畔に赴きインターバル速步を行ふ。晡下橫臥して休憇しがてら、去十七日BSプレミアムに錄畫せし活動冩眞下妻物語を久振りに看る。痛快無比。土屋アンナ潑溂として水を得たる魚のごとし。日の傾きかけし頃より南東の風吹きすさみて欅の枝を騷がす。燈火點ずる頃ふたゝび川に徃き速步を行ふ。天氣豫報によれば明日より雨續きの由なるを以てなり。八坂書房アウエルバッハ著中世の言語と讀者をよむ。
惡夢を見る。微雨降りてはまた歇む。花粉症による目の痒み痊えず。去月末に耳鼻科にて處方されしリボスチン點眼液0.025%及びフルメトロン點眼液0.02%を用ひても效果なければ、耳鼻科に赴き藥を請ふに眼科を受診されたしと云はれ、同じクリニックの眼科を受診す。眼底檢査を受けし後パタノール點眼液0.1%とフルメトロン點眼液0.1%を處方せらる。ホームセンターに徃きセキセイ鸚哥の混合餌を購ひ、歸途床屋に立寄り髮を理す。正午家にかへる。午後飜譯。二更Eテレ日本の話藝に笑福亭仁鶴の崇德院を聽く。丸谷才一著文學のレッスン、三浦雅士著出生の祕密を讀む。
薄く曇りて風絕ゆ。咖啡所コメダに朝飯を喫し豐田學舍に出勤す。學生をバルの客とし余は給仕を演じて葡萄酒と麥酒を注文する會話練習を行ふ。歸途給油。リッター百四十八圓なり。二時歸宅して飜譯例の如し。燈刻川緣をあゆむ。蝙蝠數匹河上を旋囘して蟲をあさり、椋鳥羣をなして塒にかへりぬ。
晴。終日飜譯。正午川端をあゆむ。
薄晴。風絕ゆ。コメダ咖啡店に朝食を喫し、三好の活動小屋に赴き無聲映畫アーティスト The Artist を看る。撮影美しからず、脚本凡庸、一時間ほどして退屈せり。ジャズ・シンガーへの言及なかりしは何故なるにや。余はたゞ雨に唄へばの偉大なりしを思ふばかりなり。豫告篇は外事警察、アメイジング・スパイダーマン、わが母の記、ミッドナイト・イン・パリ、ミッシングIDの五本なり。午後家にかへりて飜譯初更に至る。午後八時BS11柳家喬太郎のようこそ藝賓館に三遊亭歌武藏のたらちねと柳家喜多八が噺家の夢を聽く。
曇天。風肌寒し。夏椿の若葉靑々として染めたるが如し。過日競賣に出したる活動冩眞パンフレット二册落札せらる。四作目の飜譯を始む。折よくアマゾンより英譯本屆きたり。午下河畔をあゆむ。飜譯二更に至る。
薄晴。飜譯餘事なし。一時過いつもの河岸をあゆむ。綠陰步道の傍らなる植込に紅紫色の花の半ば咲けるを見る。札をみるに花蘇芳なり。歸宅して書齋と寢室の塵を拂ひ再び飜譯に筆を秉ること初更に及ぶ。
夜來の雨午後に歇む。喜劇三作目の飜譯を始む。三時ごろ日の光雲間を漏るゝを俟ちて川に赴き岸邊をあゆむ。櫻の花散りて綠道を覆ひ絨毯の如し。燕の余が鼻先をかすめて飛來り、水面に嘴をつけて飛去るを見る。燕は飛びながら餌を捕へ、また水分補給も飛びながら是を行ふなり。家にかへりて飜譯初更に至る。黑雲ふたゝび天を覆ひぬ。
輕陰。八時過すっぴん!といふ高橋源一郎出演のラヂオ番組を聽かむとてNHKラヂオ第一放送を選局するや、北朝鮮ミサイル發射の臨時ニュース延々續きて番組は始まらず。米國は早期警戒衞星を用ひて、發射に伴ふ高熱を探知し、直後にミサイルは空中にて破裂せりといふ。韓國も發射實驗の失敗を報ず。然るに我が國の發表は遲々として行はれず。姑くして田中防衞大臣が會見を行ひて曰く、何らかのヒショータイが發射され、一分以上飛びて後洋上に落下せし模樣なりとぞ。ヒショータイとは何ぞや。閱するに飛翔體といふ用語のあるを知りたり。これ專ら北朝鮮のミサイル實驗に限りて用ひらるゝ用語なる由なり。ロイター、AFP、中央日報、CNN など他國の報道機關はミサイルと明記す。喜劇の飜譯いつもの如し。正午インターバル速步を行ふ。西南の風烈しく、落花雪の如し。櫻は旣に葉櫻となりぬ。三時いつもの溫泉に徃き一浴す。家にかへりてふたゝび飜譯の茟をとる。六時過雨ふる。
晴。暴暖。コメダ咖啡店に朝食を喫す。豐田學舍出勤の途次民家の軒下より燕二羽飛び立ちて庭先の叢に佇立みてはまた軒下に戾るを見る。土中の蟲をあさりたるにや。新學期二囘目の授業を行ふ。受講生六十人を超えしかば、授業後の疲勞例年の比にあらず。然れど學生みな初めて學ぶ言語に興味津々として瞳を輝かせるを見るにつけ、疲勞も苦にならず。一時過歸家。三時テレビ愛知今どき落語に三遊亭白鳥のマキシム・ド・のん兵衞を聽く。讀書三更に至る。
大雨沛然たり。櫻花忽ち散る。飜譯日課の如し。午下フジテレビ系笑っていゝとも!途中の廣告放送に某社製線香の廣告を見る。N子が意匠を考案したる商品映りたり。午後五時三十八分スマトラ島沖にてマグニチュード八・七の地震あり、また七時四十三分にもマグニチュード八・二の餘震あり。二更被を擁して臥し、たま/\テレビをつけるにCBC放送にて水曜プレミアシネマといふ活動冩眞の番組始まり、BATTLE SHIP ヤマトの後半を放送しゐたりしかば何といふことなく見るに、演出拙劣殆ど見るに堪へず。
春の日うら/\と晴渡りて風なし。鄰家の連翹滿開、門前の櫻花もまた爛漫たり。欅の若芽萠えいでたり。飜譯日課の如し。正午川岸をあゆむ。家にかへりて一服せし後市立圖書館に赴く。去月より自動貸出機設置せらる。借りたき書籍を專用の臺上に載せるや、裏表紙の見返しに貼られしICタグの情報を自動的に讀取る仕組なり。ことぶきの湯露天風呂に一浴して後、主治醫を訪ひ藥を請ふ。待合室にて加藤周一自選集第二卷をよむ。昨夜十一時半に錄畫せしBS朝日落語者に柳亭左龍がお菊の皿を聽く。つゞけて今夕三時に錄畫せしテレビ愛知今どき落語再放送に林家彦いちの睨み合ひを聽く。夕餉に赤飯と鯛の鹽燒きを以て父上の誕辰を祝ふ。初更BS11柳家喬太郎のようこそ藝賓館に柳家喬之助の宮戶川と喬太郎が夜の慣用句を聽く。枕上加藤周一が日本文化の雜種性をよむ。
天氣牢晴。午下川端をあゆむ。櫻花滿開なり。白き木蘭の花は落盡しぬ。歸宅して後喜劇の飜譯餘事なし。喜劇といふよりコントと稱すべき作品なり。伯母K先月の冩眞を郵寄せらる。慈君余が肖像を見て老人みたいと云はる。あらためて見るに白頭白髮の翁となりぬ。燈刻微雨あり。
快晴。喜劇飜譯餘事なし。去五日意匠を一新せし每日jpの書評欄を見る。一頁に讀める文章わづか二段落のみ。通讀しがたきことこの上なし。午下河畔をインターバル速步にてあゆむ。五日ぶりなり。櫻花爛漫たり。日射しはあたゝかきに西風やゝ肌寒し。二時サンデー・ソングブックにドゥーワップ特輯第一囘を聽く。亞米利加の大衆音樂にはジャズ、リズム&ブルース、カントリー、ロックンロールなど數多かれど、余が最も愛するはドゥーワップなり。
天氣牢晴。日の光はうらゝかなれど西北の風吹き狂ひて寒し。旦暮寒氣の凜冽、四月とも思はれず。姑く頓挫したりし某文豪の喜劇飜譯を再開す。現在の日本ならば狂言もしくはコントとして上演せらるゝべき作品なり。馬鹿々々しい寸劇を大眞面目なる顏つきにて書くその心意氣よし。喜劇の飜譯ほど愉しきものはなし、然れどこれ程むつかしきものも亦なし。
蚤起。くもりて暗し。NHKラヂオ第一すっぴん!を聽く。高橋源一郎がディスクジョッキーを務める初囘放送なり。出演者の福岡伸一フェルメールの畫法に動的平衡を見る。福岡氏の語るに、齡五十に達して來し方を振返り、生き物を好むにも係らず生き物を殺し細かなる分析ばかり行ひて視野狹窄に陷りたるを反省せらる。今後はかのファーブルやドリトルが自らを naturalist と稱せしに倣ひて、分子生物學者の看板を下ろし單なる生物學者となす由なり。所屬先も靑山學院大學理工學部より總合文化政策學部に移られたり。午後下痢。寒風忍びがたし。いつもの溫泉に徃き一浴す。枕頭入船亭扇遊の百年目を聽く。
晴後に隂。大學始業日なり。コメダ珈琲店に朝餉をなし豐田學舍に赴く。途次大井橋手前にて交通澀滯す。非常勤講師として奉職し早や七年目の春を迎へぬ。敎室に入るに滿室空席殆なく一驚を喫す。受講生の數例年四十數名なりしが今年は六十名を越えたり。何故なるにや。歸途文化の家に立寄る。河畔の櫻花二分咲きなり。二時歸宅。門前の櫻花三分咲き。いつもの如く川岸を速步にしてあゆみたしと思ひしが雨ぽつ/\降り初めしかば空しく家に留る。T氏電子郵件にてI先生死去せられし由を告ぐ。
空どんよりと曇りて風なし。寒冷眞冬のごとし。小雨折〻降る。菊田一夫演劇賞發表、大賞は三谷幸喜なり。三時テレビ愛知今どき落語再放送に三遊亭小遊三の替り目、三時半BSプレミアム日本の話藝セレクションに柳家さん喬の寢床を聞く。昨夜九時BSプレミアムにて錄畫せし川島雄三監督の活動冩眞幕末太陽傳を看る。
蚤起。陰天。直に雨ぽつ/\と落來れり。網站作成の費用を算出す。嵐の襲來する前にとて三郷の溫泉に行き一浴す。惡天候の故にや湯治の客いつもより尠し。中央通りの櫻花ちらほら咲き初めしが風雨に枝も撓むばかりなり。二時半家にかへるに暴風雨となりぬ。書齋ベランダ欄干よりさげたる植木鉢の落下するを虞れて取外し床に下ろす。每日新聞の速報記事に爆彈低氣壓なる言葉を始めて見る。爆彈とは物騷なりとて氣象廳は氣象用語として認めざる由。五時半過暴風は嘘のやうに鎭まり、六時ごろ靑空廣がりしかど、須臾にして暴風ふたゝび轟然として物凄し。
晴れて春漸く酣なり。されど湯婆子を用ゐざらば朝夕は手足の先猶寒さを覺ゆ。午前セブンイレブンに赴き活動冩眞のパンフレットを發送し、町の東をインターバル速步にてあゆむ。河畔の櫻花綻びむとす。午後公式網站のスタイルシートを修正す。作業を終へれば日は晡なり。午後六時NHK-FMに大瀧詠一のアメリカン・ポップス傳再放送第一囘を錄音しながら聽く。單なる再放送にあらず、全ての音源をリマスターせられたり。二更T氏來宅、釣果の鰺を餽らる。
舊三月十一日。輕陰。北風吹きすさみて寒冷花咲く頃とも思はれず。曉明錄畫せしNHK總合三遊亭圓歌の演藝圖鑒に青空球児・好児の漫才と五街道雲助の子ほめを聽く。先週 Yahoo!オークションに出品せし活動冩眞パンフレット六册落札せらる。價格雀の淚なり。夕飯に筍と若布の煮物を食す。風味佳し。今宵も湯婆子を足許に置きて臥す。枕頭岩波文庫の藤井貞和編折口信夫古典詩歌論集を讀む。