六時起牀。今朝もベゲタミンを飮まず熟睡す。穩やかに晴れる。朝餉。クラコットとブルーベリージャム、紅茶。馬德里ロルカ財團M理事長の依賴を受けし日本のロルカ戲曲上演史を纏めるにあたり、全國の西班牙語學科の敎員に書翰を送り協力を仰ぐ。十八通に及ぶ。投凾せんと郵便局に徃くと顏馴染みの男性局員に「スペイン關係の方ですか」とおづ/\と訊ねらる。縣立大の講師である旨述べるに「今スペイン語を勉强してゐるんです」といふ。日曜から十日間ペルーを旅行するといふ。「ブエナス・ノチェスでいゝですか」と問はる。發音は完璧ですよと太鼓判を押せば照れ臭さうに莞爾として笑ふ。晝餉。梅とシラスと紫蘇のピラフ。食後ブルーベリー・クリームチーズ・クッキーを茶請けに咖啡を喫す。午下地下鐵で高島屋内東急ハンズに赴き便箋を贖ふ。三時歸宅。机に凭りて大學時代の先輩Mさんに書翰を認めること昏暮に及ぶ。その間レモン片時も余の體から離れず。筆を收めるに足許に產んだばかりの卵あり。これで十度目なり。
六時起牀。曇天。强力精神安定劑ベゲタミンを飮まずに熟睡す。目覺めも爽快なり。母上に贈呈せし白蛇のリアドロの置物の冩眞を妹S子とN子に電子郵件の添附文件で送信。恩師K先生とH先生、W先生、T先生に復職を知らせる書翰を認め投凾す。大妻女子大學のN氏に寒中見舞ひを送る。十時半美容院で散髮。店長とサービス業の在り方に就いて歡談。洗髮係の人を「シャンプーボーイ」と呼び習はすを知る。余が美容院に通ふのは專ら洗髮の心地好さを味はふためなり。三郷やまとの湯で湯治。内風呂はロイヤルゼリーの湯。マッチョをぢさんと歡談。正午歸宅。晝餉。海老ピラフ。二臺目の筆記本電腦に内存(メモリ)增設す。320MBに增える。福岡縣飯塚市のW君より禮狀屆く。折り返し返書を送る。筆硯に親しむこと薄暮に及ぶ。
四時半覺醒。六時起牀。寒氣凜冽。曇りて暗き日なり。されど過日大寒に入りてより日脚の永くなりたること稍際立つやうになりぬ。年の改まりし頃には夕方五時にはあたり全く暗くなりてゐたりしが、今は五時半を過ぎざれば窗外昏黑とはならざるなり。駐車塲の車うつすらと雪化粧施されてゐる。レモンの樣子を窺ふに頗る元氣で安堵す。九時主治醫の診察を乞ふ。睡眠藥が强すぎる旨訴へれば三種類の錠劑のうちベゲタミンの服用を止めるやう助言さる。體調良好食欲旺盛なり。午前筆硯に大いに親しむ。窗外牡丹雪霏々として降るを眺める。橫毆りの强風に煽られて前後左右に舞ふこと螢の群舞の如し。晝餉。梅とシラスと紫蘇のピラフ。輕度の下痢。ビオフェルミンを飮む。一時間ほど午睡。粉雪舞ひ續く。宅配業者來宅。珍しく余と同姓で、「○○さんも山梨ですか」と訊ねられる。余の苗字は山梨に多いことは存じてをれど山梨出身ではありませんと應じ、暫し談笑す。故障せし筆記本電腦を引き取つてもらふ。レモンのカルシウム補給のための烏賊の甲を贖ふ。夕餉。博多「ふくや」の明太子と淺漬けで輕く濟ます。
七時起牀。隂。午前疎雨。朝餉。ブルーベリー・クリームチーズ・クッキーと紅茶。筆記本電腦故障す。電源のボタンを押せどうんともすんとも云はぬ。IBMサポートセンターに修理を依賴す。明日引き取りに來るといふ。幸ひにしてもう一臺は無事なれば互聯網(インターネツト)接續に支障なし。馬德里の友人Jに返書を認め速達で投凾。ComodoよりDVD三枚屆く。『十二人の怒れる男』『彼女を見ればわかること』『バットマン』。晝餉。ドライカレーと淺漬け。アマゾンに『小沢昭一の新日本放浪藝』のDVD を發注。筆硯に親しむこと燈刻に及ぶ。ゼミ生のH君主頁の揭示板に登塲。時を置かず返事を書き久闊を詫びる。「名もなき縣大生」といふ學生の書き込みあり。予が日課として書き綴りし「日本語の玉手箱」を讀み落淚せりといふ。有難き感想なれば書く勵みとなる。同僚T氏より電子郵件あり。復職を壽いで下さる。夕餉。親子丼と淺漬け。初更レモンまたしても產卵す。これで九度目なり。カルシウム不足が案ぜられるも、產卵直後餌を猛烈な勢ひで食べ、一安心す。
六時起牀。昨夜來の雨午前霽れる。烈風砂塵を卷く。十時地下鐵で榮三越へ赴き母上還曆祝ひのリヤドロを贖ふ。地下鐵で藤が丘に戾り車で三郷やまとの湯へ徃き湯治。日曜ゆゑ混雜す。午下歸宅。チャーハンと淺漬けの晝餉を飯す。西班牙の友人Jより九年ぶりに書翰屆く。馬德里大學留學時代のアパートの同居人なり。午睡。晡時大學硏究室に赴き電子郵件を確認。晡下實家。蛇のリヤドロを母上に贈呈す。六時。父上母上を本郷の西班牙料理屋「ダリ」に招き母上還曆の晚餐を催す。獻立は人參のサラダ、蛸のマリネ、鰯のマリネ、ハモン・セラーノ、大蒜と玉子のスープ、鱈とエジプト豆のポトフ、牛ステーキのピーマン・クリームソース添へ、魚介類のパエーリャ。デザートのクレマ・カタラナを茶請けにカモミール茶を喫す。店長のペドロ、予の數碼相機を後日貸して欲しいといふ。店内や料理を撮影せんがためなり。無論快諾す。店員マリアーノにお勸めの和西辭典は何かと問はれ、白水社の『和西辭典』を推す。初更實家。電腦筆記本の設定をし直す。九時歸宅。
六時半起牀。隂。微風あり。九時主治醫に診斷書を書いて貰ふ。倦怠感去り體調良好なり。午前ヤフーよりADSLのモデム屆く。早速電腦筆記本に繫ぐ。見事接續完了す。ISDNとは較べものにならないほどの高速通信で甚だ重寶す。晝餉後、實家に母上を訪ふ。明日母上還曆を迎へれば西班牙料理で晚餐を催してこれを祝福せんと欲す旨傳へるに快諾さる。冷凍せしオニオン・グラタン・スープの素を頂戴す。夕刻抑鬱亭書齋の模樣替へをす。西の壁に向ひてゐた文机を南のベランダに向けて配置す。筆硯に親しみながら、或は衝浪しながら本地ヶ原の町竝みを眼下に見下ろすはなか/\の景觀なり。本郷「ダリ」に電話し明日の晚餐の豫約をす。アルバイトで働きしゼミ生のN孃が應ず。久闊を詫び、八箇月ぶりに談笑す。無事卒論提出せりと聞き安堵す。
五時起牀。感興來たりて茟秉る。九時W君起牀。高速道路經由で熱田神宮へ徃き參詣。「蓬莱軒」でうまきと名物ひつまぶしに舌鼓を打つ。W君大いに食ふ。「もう一杯食べられます」とまでいふ。小柄なれど大食漢なり。ふたゝび高速道路で長久手に戾りアピタのスターバックスでバナヽケーキを茶請けに咖啡を喫す。二時歸宅。卒爾に睡魔に訪はれ轉寢。忽ち熟睡す。晡時W君に起こされる。九月にふたゝび來訪せんと欲すといふ。まことに嬉しい限りなり。名古屋空港に車で送り暫しの別れを告げる。五時半歸宅。二臺目の筆記本電腦に視窗XPを安裝すること深更に及ぶ。
五時起牀。W君を守山區の眞如苑中京本部へ車で送る。一旦歸宅。午下足助香嵐溪「參州樓」で晝餉。マッシュルームのポタージュ、サラダ、牛ステーキ、梨のタルト、コーヒー。珍しく他に客なし。午後長野縣下伊那郡根羽町平谷「ひまはりの湯」の大露天風呂へ徃く。殘雪あり。晴天からひらひらと舞ひ落ちる粉雪を愛でる。蒲郡から來たとひふ矍鑠たる老人と暫し談笑。晡時歸宅。燈刻本郷西班牙料理屋「ダリ」で夕餉。人參のサラダ、ハモン・イベリコ、あん肝のマリネ、ニンニクと卵のスープ、鱈とエジプト豆のポトフ、パエーリャ、クレマ・カタラナ、エスプレッソ・コーヒー。九時歸宅。
七時半起牀。天氣牢晴。寒氣凛冽。午下名古屋空港で福岡縣飯塚市から來た友人W君を出迎へる。三時山郷やまとの湯で湯治。父上と邂逅。たつぷり一時間半入浴。粉雪舞へども須臾にして歇む。星が丘三越に寄りW君鞄を贖ふ。六時半富ケ丘「雅ピロ」で會食。タンシチューとカニクリームコロッケに舌鼓を打つ。七時半歸宅。
四時覺醒。七時起牀。午前主治醫の診察を乞ふ。倦怠感を訴へるにこのまゝ養すれば月初めのやうに恢復するは必定ならんと仰る。洗濯。掃除。西班牙の『エル・パイス』紙で演出家アドルフォ・マルシリャックの訃報に接す。享年七十三。
六時半眠より覺む。九時半起牀。朝來雨。二度寢。正午起牀。凾館のMちやんより電子郵件屆く。予が連載せし雜誌A休刊の報せなり。編輯部からは未だ正式の聯絡なし。午下三郷やまとの湯で湯治。内風呂はラベンダーの湯なれど香りなし。マッチョをぢさんを見かけるも話しかけられる距離にあらず。
六時半起牀。隂。朝食を飯しふたゝび寢に就く。正午起牀。午下筆硯に親しむ。午後橫臥暮刻に及ぶ。
八時起牀。曇。白樺書房に行き『週刊讀書人』を贖ふ。午後橫臥しビデオでNHK「お笑ひオンステージ」の「てんぷく笑劇塲」撰集を看る。どれも番組末期の昭和55年と56年のものばかりで笑へず。中村メイコの藝達者ぶりのみ光る。
八時起牀。半隂半晴。寒からず。倦怠感覺え橫臥し終日DVDでシティーボーイズのライブを鑑賞。晡時やまとの湯で湯治。内風呂はロイヤルゼリーの香りの湯。
八時起牀。快晴。連日暖なり。終日橫臥しDVDを看る。
六時起牀。雨。ふたゝび眠を貪る。午下起牀。やまとの湯で湯治。内風呂は珍しく藥湯なれど生姜と椎茸といふ風變はりな湯なり。マッチョをぢさんと談笑。
七時半起牀。隂。雨來たらんとて來たらず。レモンの籠に卵あり。產卵六度目なり。午後微雨。須臾にして歇む。HセンターS先生にお見舞ひ狀を投凾。終日橫臥。
八時起牀。隂。成人の日。午前三郷やまとの湯で湯治。内風呂はハイビスカスの香りの湯。露天風呂でマッチョをぢさんと歡談。午後蒲團に橫臥し轉寢。レモンが頻りに顏を突けば暫く籠に閉ぢ込める。
八時起牀。天氣牢晴。困臥。午下起牀。洗濯。午後三郷やまとの湯で湯治。内風呂は檜の湯。マッチョをぢさんと露天風呂で談笑。
九時起牀。隂。終日困臥。レモン五度產卵す。
八時起牀。微雨。眠り足りぬ。論文執筆の疲勞の所爲ならんや。ふたゝび寢に就く。十時起牀。午前三郷やまとの湯で湯治。鸚哥の籠をベランダで掃除す。ついでに抑欝亭の塵を拂ふ。午下くまざわ書店に徃き雜誌を贖ふ。スターバックスに立寄る。歸宅後直に午睡。レモン來たりて頻りに瞼や唇を噛む。追ひ拂へど追ひ拂へど執拗に纏はりつく。安眠すること能はず。
四時半起牀。二度寢。七時起牀。半隂半晴。西班牙語論文執筆。鶴首して待ち望みし恩師K先生より賀狀屆く。今春敎壇を降りられる由。午下午睡。三時脫稾。馬德里L財團M理事長に原稾を郵送す。主頁に Webmailer 設置。主頁で電子郵件を閱覽可能となる。
八時起牀。粉雪。須臾にして歇む。午前三郷やまとの湯。内風呂はよもぎの香りの湯。マッチョをぢさんと談笑す。筆秉り西班牙語の論文執筆開始す。三時午睡。枕元にレモン鎭坐し時折唇や瞼を噛む。晡下眠より覺む。レモンをらず。鳥籠をみるに籠の屋根に產みたての卵を抱へてぢつとしてゐる。產卵は四度目なり。
七時起牀。晴。風なく暖なること昨日の如し。午前主治醫の診察を乞ふ。萬事順調。 teatrum-mundi.info の電子郵件漸く受信可能になりぬ。十七世紀スペイン詩學に關する論文執筆開始。午下午睡。薄暮美容店で散髮。大病院に勤める醫師の非人情さを巡りて店主と大いに語る。
四時半起牀。二度寢。七時半起牀。薄雲。午下粉雪舞ふ。演出家S氏より電子郵件屆く。飜譯の依賴。直に脫稾し送信す。S氏より電話あり。今後數年の計劃に就いて話す。二時三郷やまとの湯で湯治。露天風呂にマッチョをぢさん來たる。午睡薄暮に及ぶ。微雨。アマゾンよりバート・バカラックの二枚組みCD屆く。いづれも佳曲なり。コード進行に興趣あり。
五時半起牀。好晴。夜半に降雪ありとみえて近鄰所々に殘雪あり。風なく暖なり。ガリシアの友人Aよりエリセ論の感想電子郵件で屆く。お襃めの言葉を賜る。筆硯に親しむ。蒲團を干す。農協の產地直賣所でキャベツを贖ひレモンにやる。嬉々として啄ばむ。十時三郷やまとの湯で湯治。内風呂は金木犀の香りの湯。二時。FMで「山下達郎サンデー・ソングブック」年初恆例の山下達郎と大瀧詠一の新春對談を聽かんと欲すれど、迂闊にも午睡で聽き逃す。夕餉の最中、レモン三度產卵す。
五時半起牀。電子郵件確認。二度寢。七時半起牀。小雨。須臾にして歇む。ヤフー!オークションで落札されしDVD『踊る大紐育』を落札者に速達で郵送す。ThinkPad i1620 の内存增設。視窗XPを安裝。午下牡丹雪霏々。須臾にして歇みたりと思へば冷雨潸々。天氣定まりなきこと猫の目の如し。カルシウム不足が案じられるレモンに牡蠣の殼を碎きしボレー粉をやる。熾に啄ばむ。レモン轉寢す。予も倣ひて午睡。燈刻眠より覺む。
五時半起牀。電子郵件を讀む。二度寢。七時半起牀。レモンを起こす。西班牙語版獨自ドメイン取得す。午下三郷やまとの湯で湯治。柚子湯の内風呂でマッチョをぢさんと談笑す。奧さんは溫泉がお嫌ひですかと訊ねられ、獨身ですと應へれば莞爾として笑ひ四十を過ぎれば欲しくなりますよといふ。をぢさんに南山大學出身の三十五歲娘をり獨身なるを知る。二時歸宅。三時大學敎員センターに赴き職員に挨拶し、荷物と賀狀を受取る。微雨。晡時歸宅。夕餉を飯すに體に纏はりつきしレモンふたゝび產卵す。過度の產卵はカルシウム不足で短命を呼ぶ。溺愛も過ぎたれば及ばざるが如し。
四時起牀。積雪。雪霏々として降る雪。筆硯に親しむ。レモンを起こす。籠に卵あり。產卵したと見ゆ。記念に冩眞を撮る。互聯網で調査。雌の手乘りセキセイ鸚哥が飼ひ主の話しかける聲に發情し產卵するを櫻井動物病院(東京都江戶川區)の櫻井富士朗院長と岡ノ谷一夫・千葉大助敎授(認知情報科學)らが共同硏究で解明せりといふ。一羽のみで產卵を始めた鸚哥に飼ひ主が話しかけるのをやめたところ產卵止まりしことより飼ひ主の聲が原因と判明す。予は每日熾にレモンに話掛ける。予の聲にレモン發情し產卵したならば親は予とレモンなり。レモンは予の妻となりぬ。二度寢。八時半起牀。邊りは森閑なり。午後蒲團に橫臥しDVDで『戀人たちの豫感』を英語字幕で看る。ビリー・クリスタルの話藝佳なり。年賀狀の返事を認める。鄰家の犬雪に狂喜しキャンキャン吼える。
四更眠より覺む。二度寢。四時半起牀。H大學Y君にエリセ論西班牙語譯を勸めらる。時を置かずとりかゝる。十一時脫稿。午下三郷やまとの湯で湯治。案じてゐたほどの混雜でなし。内風呂はハイビスカスの香りなり。本地ヶ原神社で初詣。午後午睡。晡時レモン枕元に來たりて熾に耳朶や瞼を突き起こさんとす。予はもう小一時間眠を貪らんと欲せしが觀念して牀を出る。五時半實家。夕餉。獻立は飛騨牛のしやぶ/\、お節の殘り、零餘子の鹽茹で。妹越乃寒梅を氣持ち良さゝうに飮む。食後ジャスミン茶と羊羹。初更妹父上母上と別れ、予の自働車で藤が丘驛に送る。九時四十五分の新幹線で妹東上す。九時歸宅。
四時半起牀。窗外まだ闇なり。ブルーベリーのジャムとクラッカーを食し咖啡を喫す。電子郵件と揭示板の投稿を讀む。いづれも年賀なり。H大學のY君新年度はサバティカルでカラカスに徃くを知る。年賀狀の返事を書く。ビクトル・エリセ論執筆完了。主頁にて公開す。十一時レモンを連れて實家へ徃く。家族四人でお節とお屠蘇、雜煮を食す。父上母上にお年玉を贈る。レモン嬉々として父上母上妹と順番に飛び囘り、羊羹を啄ばむ。午下レモンを殘して一時歸宅。H大學のY君、エリセ論の感想を揭示板に記す。「とても面白い」とお襃めの言葉を賜る。二時午睡。晡時起牀。微雨。燈刻ふたゝび實家へ徃く。夕餉。お節の殘りと鮭の鹽燒き、イクラ、鮪の山かけ、白菜の味噌汁、白葡萄酒。食後S先生のお菓子を戴く。レモンすかさず舞ひ來たりて家族全員の菓子を啄ばむ。見慣れぬ光景と賑はひに相當亢奮氣味なり。初更レモンを伴ひ歸宅す。獨逸のW君より繪端書屆く。