曇りて風寒し。早朝坡上を步す。NHK總合演藝圖鑑に九代桂文樂が看板のピンを聽く。全國高校軟式野球準決勝中京對崇德戰、三日戰ひて兩軍得點なく、本日四日目延長五十囘にして中京三點を入れ勝利す。休む暇もなく午後三浦學苑との決勝戰に臨み、二對零にて中京優勝せり。
陰晴不定。寒冷前日にまさる。晝の中より秋風肌寒きばかりなり。午前堤上を步す。つく/\法師の聲秋のふけ行くことを知らしむ。晡時いつもの混堂に一浴す。いなやに飰してかへる。
雨もよひの空晴れやらず。久しく日光を見ず。寒冷十月の如し。昧爽川邊を步す。この秋始て長袖を着る。午前床屋に行き髮を理す。藤ノ木川に赤蜻蛉の飛ぶを見る。ニコニコ動畫に立川志の輔の質屋曆、モヽリンを聽く。
秋霖やまず。朝六時雨の小止みを幸に川緣を步す。家にかへるや霧雨蕭々として降來れり。PyukiWiki の網站いつか閉鎖され開發中止の樣子なれば、五年ぶりに TiddlyWiki を導入す。以前に比して使ひ勝手格段に向上す。
連日雨もよひの空なり。曉明川端を步す。濕氣甚し。米倉斉加年歿。享年八十。辭書の追加項目を執筆す。晡時完了。胃の具合よからず。
蚤起いつもの如し。六時過川岸を步す。明け方まで雨ふりしとおぼしく濕氣甚し。辭書編纂。窗外よりヒロー/\と叫び續ける女の聲聞ゆ。十五分ほど經ちても叫び聲止まず。何事にやとベランダに出でゝ見るに、草蘆裏のドラッグストア駐車塲に黑き乘用車一臺あり、女は助手席の窓を外より叩きてヒロー/\と叫ぶなり。察するに幼兒を助手席に殘して買物し、車のキーは社内に置忘れ、内側よりロックせられたるべし。ヒロとは子の呼名なり。須臾にしてサイレンの音けたゝましく鳴り響かせ消防車と救急車到着、隊員數名母親と同じく窓を叩きては幼兒に扉の鍵を開けしめむとすれど甲斐無し。隊員フロントガラスに毛布のやうな布を被せて日光を遮る。車内の溫度を上げぬやうにする心積もりなるべし。直にJAFの社員驅けつけて運轉席の扉を解錠せむとせしが、これまた功を奏さず。消防隊員運轉席側の窓硝子を切拔きて解錠、助手席の扉も開きたり。幼兒は四歲ぐらゐの女兒にて無事救出、母親に抱きかゝへらるゝや忽號泣す。近年パチンコ店の駐車塲に車を停め、母親車内に幼兒を放置せしまゝ遊興に耽りて幼兒高溫のため死亡する事件多々あり。晡時主治醫を訪ひ藥を請ふ。ことぶきの湯に徃き疲れを休む。浴後外に出づるに突如大雨沛然、盆を覆すが如し。歸途饂飩屋いなやに飰す。食後雨霽れて、雨後の空を鳧一羽高く飛びて金屬的なる聲四方に響けり。初更蟲の音を聞く。Eテレ日本の話藝に柳家小滿んの居殘り佐平次を聽く。BS11藝賓館に柳亭左龍の長短、柳家三三の釜泥を聽く。三三の口調師匠小三治にます/\似る。枕頭月曜夜十一時BSプレミアムにて錄畫し置きたるモンティ・パイソン再結成ライブ前半を看る。
朝六時河畔を步す。夜來の雨歇みしが空は暗雲に蔽はれ暗し。濕氣夥し。胃の具合よろしからず絕食す。辭書編纂。作業するあひだNHKラヂオ第一放送に高校野球決勝戰、三重對大阪桐蔭の試合中繼を聞く。三重猛攻空しく三對四にて惜敗、大阪桐蔭優勝す。晡時接骨醫T氏を訪ひ、右肩の凝りを揉ましむ。咽頭炎痊ゆ。夜に入りて雨ふる。
早くも秋霖の時節なるにや、けふも雨もよひの空なり。曉明坡上を步す。燕二羽飛ぶを見る。未だ南に渡らざるにや。輕鴨また二羽。午前辭書編纂。一時頃より細雨蕭々たり。NHK總合演藝圖鑑に春風亭一之輔が加賀の千代を聽く。年越さなくていゝよ、ずつと今年のまゝでいゝと思ふに呵々大笑す。BS-TBS落語硏究會に柳家花綠のちりとてちん、瀧川鯉昇の蒟蒻問答を聽く。高校野球準決勝、三重高校日本文理に完封勝利し決勝戰に進出す。
雨もよひの空なり。拂曉堤上を步す。蟲聲日ごとに多し。喉の痛み漸く和らぐ。家にかへるや雷鳴り大雨沛然、盆を覆すが如し。辭書編纂餘事なし。晡時風俄に冷なれば長袖に着替へる。曆を見るにこの日處暑なり。七時より花火を打揚る響頻なり。夜に入るも雷雨歇まず。
早朝香流川沿岸を步すこと日課の如し。胃痛吐氣依然たり。快晴の空午後に至りて曇る。輕雷。晡時ことぶきの湯に一浴す。饂飩屋いなやに飰してかへる。驟雨あり。編輯人S氏より編輯協力の依賴あり。應諾す。三重テレビ淺草お茶の間寄席に柳家はん治のろくろ首、柳家小せんの無學者、金原亭伯樂の眞田小僧を聽く。
曇りて濕氣多し。曶爽川邊を步す。蟲聲喞々たり。服する藥の大量なるが故にや、けふも吐氣を催す。心地よからず、寐つ起きつして日を暮らす。
晴れたる空に白雲多し。昧爽川緣を步す。喉の痛み惡化す。藥を服して安靜に過ごす外なし。廣島市集中豪雨に襲はる。安佐南區と安佐北區にて土砂崩れによる死者二十七人。
半陰半晴。曉明川端を步す。燕四五羽飛ぶを見る。犯罪的なる濕氣少しく退く。喉の痛み堪難ければ、朝飯を食して直に耳鼻咽喉科に赴く。急性咽頭炎にてカンジダとやらいふ黴生じたるといふ。醫師ピンセットを用ひて黴を採取し檢査を行ふ。藥大量に處方せらる。けふも園丁來りて庭樹の刈込をなす。晡時黑雲天を蔽ひ雷雨。突然吐氣を催す。風雨を冒してことぶきの湯に赴く。瀨戶街道より三鄉驛北交叉點に至る舊道忽ち冠水して川の如し。風呂より上がるに雨は歇みしが暗雲去らず、雷鳴また殷殷たり。歸途饂飩屋いなやに飰す。BS11藝賓館に東京ボーイズの高座を見る。仲八郎の談に、謎かけ小唄のネタは當初四種のみにて、四つにてはネタとは呼べず、增やすべしと立川談志に助言され今日に至れりといふ。また謎かけは元來落語家の餘藝なれど、現今高座にて行ふ藝人他にあらざれば大にやるがよろし、文句を言ふ噺家あらば俺の所に連れて來いと、これまた談志に太鼓判を押されたりといふ。
陰晴定らず。拂曉河岸を步す。蟲の音秋を報ずれど溽蒸甚しく宛然溫室に在るが如し。對岸田疇の一軒家より女の奇聲聞ゆ。裏口より老人忽走り出づ。何事にや。午前皮膚科に赴くに扉に十四日より十八日までお盆休みとさせて頂きますと書きたる貼紙あり。空しく踵を返す。園丁來りて庭樹の刈込をなす。晡刻接骨醫T氏を訪ふ。午後の開門を待つあひだセブンイレブンに立寄り涼を納む。惣菜賣塲の品を手に取りて原產地を見るに、豚の角煮は泰王國、豚の生姜燒き、鮭、鯖の味噌煮は中國產なり。突如喉の奧腫れて痛し。
五時半起出でゝ空を窺ふに微雨降りてはまた歇む。この程度ならばインターバル速步に支障はなかるべしと思ひ、裏通りを步み始めるや驟雨沛然として降來り、忽ち濡れ鼠となりぬ。已むを得ず踵を返して空しく家にとゞまる。辭書項目執筆晝前に脫稿す。NHK總合演藝圖鑑に土橋亭里う馬の權助提燈を聽く。途中旦那の科白を言ひ間違へたり。午後遠雷、小雨ふる。木田元歿。享年八十五。
陰天。早朝河畔を步す。輕鴨八羽。歸宅して辭書項目執筆。溽蒸忍ぶべからず。夕刻雷雨。ジャストシステムより廣辭苑第六版CD-ROM版屆く。キャッシュバックとやらにて一錢も拂はず入手するを得たり。
蚤起。朝來小雨。梅雨空の如し。殘暑蒸〻たり。辭典項目執筆。晡時溫泉ことぶきの湯に一浴す。週末に盆休み重なりて混雜いかばかりかと案ぜしに、ざつと見渡して十四五人、普段と變らず安堵す。パナソニックの按摩椅子にて全身を揉む。十五分三百圓也。稻葉町の田疇に尼鷺數多見ゆ。ナイキのサンダル破れぬ。十一年用いて履きつぶしぬ。初更靴屋 Chiyoda に徃き新しきものを買ふ。
朝來細雨霏々たり。けふも終日辭書項目を執筆す。カシオの電子辭書 EX-word XD-U7500 のブリタニカ國際大百科事典、マイペディア、デジタル大辭泉頗重寳す。N子安眠用のスプレー及び香料を送らる。母上の談に、鬱病に苦しみし末に縊死したりしロビン・ウィリアムズは桂枝雀に髣髴たりと。然りと言ふべし。
晴後に陰。朝風寒し。早朝川緣を步す。蟲の音を聞く。終日辭書項目執筆餘事なし。ローレン・バコール歿。
六時覺醒起床。寒雨霏々たり。ロビン・ウィリアムズ自殺の報道あり。行年六十三。十時ごろ雨の霽るゝを見て川端を步す。夜中に大雨降りしとおぼしく、岸の處々より濁流溢れ出でぬ。輕鴨十羽ばかり、白鶺鴒と共に岸に佇立みたり。燕飛ぶ。晡時主治醫を訪ひ藥を請ふ。ことぶきの湯に徃きシルク風呂に浴す。饂飩屋いなやに飰してかへる。編輯人M氏より新たに執筆依賴あり、快諾す。この日終日風甚だ冷なり。BS11藝賓館に入船亭扇治の黑門町と呼ばれたい、入船亭扇遊がお菊の皿を聽く。
夜來の雨七時ごろ霽る。朝飯を食して川岸を步す。輕鴨四五羽。曇天無風。午前遠雷ひゞく。蟬聲少くなりぬ。晡時接骨醫T氏を訪ふ。
早朝雨の小止みを幸に河畔を步す。輕鴨の子五羽。家にかへるに雨降り始む。正午頃より大風轟然たり。一時頃暴風雨襲來す。二時FM愛知サンデー・ソングブックに The Surfaris の Wipe Out、大貫妙子の Summer Connection シングル盤を聽く。Eテレ日本の話藝に桂米助の表札を聽く。苦笑する外なし。風雨夜に入りて衰へる。
微雨を冐して坡上を步す。風俄に冷なり。氣溫終日攝氏二十三度。颱風十一號接近中。三重縣大雨特別警報發令。昨夜十一時に錄畫せしEテレニッポン戰後サブカルチャー史第二囘放送を見る。新宿が盛り塲たりしは紀伊國屋書店を建替へし一九六四年より、清水邦夫作蜷川幸雄演出の芝居ぼくらが非情の大河を下る時を初演せし一九七二年迄なりと宮沢章夫の說なり。
昧旦に起出でゝ日課のインターバル速步をせむと川に向ふに雨ぽつ/\降り來りて雲脚穩ならざれば踵を返して空しく家に留りぬ。午前理髮。午後辭書項目執筆。本日分早々に完了せり。燒玉蜀黍を食す。晡時いつもの混堂に浴す。饂飩屋いなやに飰してかへる。燈刻雨ふたゝび降る。
曶爽起出でゝ堤上を步す。晴れたる空に雲多し。無風。衞生組合の叢に蟲の音を聞く。立秋なり。正午ヤマト運輸に赴きS子N子に自家製紫蘇ジュースを送る。歸途K驛前のTSUTAYAに立寄る。交叉點の西洋菓子屋いつか癈業し店子募集中の貼紙あり。向ひの宅配ピザ屋もいつの間にやら閉業しぬ。
昧爽に起出でゝ川岸を步す。溽暑蒸〻たり。辭書項目執筆。二時半本日分完成。超級市場Hに徃きロッテのモナ王といふアイスクリーム(一凾五個入、百九十二圓)を求め、烟草マールボロ・ブラック・エッジ8を買ふ。ドラッグストアに立寄りDHCのヘム鐵を購ふ。家にかへるや窗外忽ち暗くなり、黑雲俄に西の空を覆ひ雷鳴殷〻、電光亦閃〻たり。姑くして細雨降來り、晡刻大雨となる。薄暮雨霽れて雲間に靑空を仰ぐ。
靑空に白雲多し。六時過インターバル速步。川邊の電線に燕三四羽とまりて、さらに二三羽周圍を飛囘る。やうやく巢立ちたるなるべし。辭書の項目執筆を始む。日晡ならむとする頃T氏來訪。釣果の鷄魚、鰺、惣太鰹を餽らる。晡下三鄉の混堂に浴す。昏暮電光閃く。
天氣再び梅雨の如し。六時川緣を步す。溽蒸溫室の中を行くが如し。燕一羽。晡時接骨醫T氏を訪ふ。編輯員M氏新たな辭書執筆に用ゐる參考圖書二册を送來る。
曇りし空雨氣猶去らず風冷なり。午前五時川端を步す。燕一羽。高知德島豪雨。NHK總合演藝圖鑒に三遊亭笑遊の片棒を聽く。惡巫山戲なり。BSフジ落語小僧に大福亭かなとの初天神、無敵亭大我の延陽伯を聽く。兒童が初天神を語るを聞くは初てなり。指南役春風亭一之輔普段の袴を演ず。FM愛知サンデー・ソングブックにザ・ヴェンチャーズが Walk Don't Run のデモ演奏を聽く。Eテレ日本の話藝に古今亭志ん輔の猫忠を聽く。
雨もよひの空なり。朝五時半川端を步す。遊步の人多し。昨夜十一時に錄畫せしEテレニッポン戰後サブカルチャー史を見る。全十囘放送の初囘にて講師は宮沢章夫なり。生徒役立川春吾、西田藍、風間俊介。宮沢の說くところによればサブカルチャーの誕生は西曆一九五六年なり。DVDにてウディ・アレンの活動寫眞ミッドナイト・イン・パリを看る。佳作。二時頃より微雨ふる。
陰曆七月六日。陰晴不定。溽暑甚し。朝五時インターバル速步。今朝もウォーキング中の老婆と老人にお早う御座いますと挨拶せらる。挨拶する者は連日同じ人ならず。短き命の盡たる蟬の亡骸綠陰步道の其處彼處に見ゆ。落語協會インターネット落語會に隅田川馬石の反對俥、五街道雲助の拔け雀を聽く。ブルーレイディスクにクエンティン・タランティーノ監督の活動寫眞ジャンゴ繫がれざる者を看る。期待外れなり。晡時洋品店に赴きワイシャツを買ふ。店員に首囘りを測らしむ。實寸三十九センチ。ことぶきの湯に一浴す。東北の空に入道雲巨人ゴリアテの如し。饂飩屋いなやに飰してかへる。三重テレビ淺草お茶の間寄席に春風亭一朝のたがや、柳家花綠の笠碁を聽く。