夢百夜

こんな夢を見た。

薄暗くて大きな建物を友人のO君W君と三人で歩いている。闇から背の高い初老の男がぬっと現れる。怖い。怖気づいた素振りを見せぬよう、逆に脅してみる。男は、この部屋を買ったのだといって傍らの部屋を指す。廊下に面している壁はなぜか全面鉄格子張りで、なかは奥行き百メートル、幅二十メートルくらいある巨大な部屋なのに、壁に鏡が二枚とアップライトのピアノが一台しか見当たらない。どういうわけか男は腰が低く、食事をご馳走してくれるのだが、それが、インスタントの親子丼のようなものである。。皿も本物ではなく、カップ麺の蓋という粗末な代物である。男はきっと重大な罪を犯したに違いない。