夢百夜

こんな夢を見た。

三畳か四畳半くらいの部屋。中央に四角い足つきの机があり、周囲は躰が辛うじて通るスペースしかない。椅子に座っている。向かいには「先生」、隣には友人K君が座っている。「先生」厳しい顔をした女性である。先生の自宅か、あるいは研究室か。授業なのか。分からない。

自分は手許にある教材のプリントを翻訳して戦々恐々として発表する。大失敗に終わる。「先生」は呆れて、語気荒く、雷を落とす。自分はすっかり萎縮してしまう。「○○のところは? ○○のところは!」。「先生」の詰問は止まらない。指摘されたフレーズを教科書で探すが、頭に血が上っているせいか、どこにも見当たらず、気まずい沈黙。このまま世界が崩壊してくれれば、と不埒なことを一瞬考えてしまう。隣のK君は、この事態にとっては第三者であり、いかにもきまりの悪そうな様子で、静観を決め込んでいる。二人で部屋を辞去する。隣に玄関。玄関先で「

先生」の渋面をふたたび目にしたところで、ハッと目が覚めた。