夢百夜

こんな夢を見た。

西班牙のバールに入る。カウンターに座りたかったが、テーブル席に案内される。満席で、右側のテーブルで相席になる。客は全員マフィアだ。だが一見するとどこにでもいる大家族にしかみえない。

落語鑑賞会が始まる。テーブルに番組表がある。なぜか真打は出ず、二つ目ばかりが十数人も揃っている。何時の間にか店内はがらがらに空いている。真ん中のテーブルの向かいに女の子が座っている。言葉を交わす。「どうして噺は『十番』ばっかりなんでしょうね」。まったくだ、と思う。