夢百夜

こんな夢を見た。

フジテレビ主催の映画試写会に招待されている。狭い試写室に入ると、すでにいかにも業界人といった風貌の男たちが座席で談笑している。自分は知人を探すが何処にもいない。仕方なくスクリーンのほぼ真正面の席に腰掛ける。

通路をはさんだ左の席の男と目が合う。高校時代の先輩のM氏。大袈裟な笑顔を浮かべて自分の隣に座り、なぜか始終ニヤニヤしている。心なしか体をこちらへすり寄せてくる。

この試写室の座席は妙で、銀幕をカタカナのコの字型に囲む形で配列されていて、自分の正面の席はスクリーンに対して九十度左を向いている。その席に、フジテレビの社員なのだろう、二人の女が腰を下ろしたかと思うとやおら愛撫をはじめる。なんだなんだと思う間もなく舌を絡ませて濃厚な接吻を交わす。どこからか警備員らしき男がやってきて二人は部屋から引きずり出された。あまりに予期せぬ光景と、誰一人としてそんな彼女たちに非難の視線を送りもしないことに、言葉を失う。

隣ではM氏が相変わらずすり寄ってくる。

と、また別の女のカップルが前の席にやってくる。接吻や愛撫といった手続きすらすっかり省いて、ひとりの女が座席の上で四つん這になり、尻をこちらに向けると、そのスカートをもう一人がスルリと脱がし、白いがところどころの皮膚がボロボロに爛れて赤く腫れ上がっている臀部と、その中央下部で桃色の内部を露出させている陰部が、事態を把握する間も与えられずに自分の目の前に現れた。脱がせた女の右手の人差指はその湿った中心の奥深くへと侵入する。またしても警備員らしき男がきて二人をかっさらっていった。