夢百夜

こんな夢を見た。

大きな飲食店街。なのに屋根がひとつしかない。どういう構造なのか。なかに入るといくつもの店が暖簾を出している。暖簾のまえに行列がある店、ない店、さまざまである。室内全体がどこかの街の風情を演出しているようで、テラス式にテーブル席が暖簾の外の空間に並んでいる店もある。そんな席でなにかを食べている客のすぐ脇を通って、奥にある目当ての店に向かう。行列だ。いったい何を食わせてくれる店なのか分からない。だが猛烈に腹が減っている。胡散臭い街である。