夢百夜

こんな夢を見た。

コンコースや階段が迷路のように張り巡らされた、薄暗く湿っぽい、夜の地下街を彷徨している。あんまり薄気味悪いので野外に出る。

夜。坂が多い街である。何処かに行かなくてはならないのだが、道が分からない。大きな通りを道なりに進むと、高速道路の立体交差に差しかかる。左手は古い住宅街で、盲滅法に細い路地に入ってゆく。何処をどう歩いたのかさっぱり分からず、気がつくともとの場所に戻っている。地下も地上も迷路である。