夢百夜

こんな夢を見た。

戦闘機。仲間が先に出撃し、山間部で消息が絶える。居ても立ってもいられなくなり、自分は戦闘機で捜索に出る。仲間はすぐ見つかった。まるで映画のミニチュアセットのように、山肌の起伏が全体的に縮小されて、そこかしこがデコボコしている。斜面に着陸してから、しばらく戦闘機を漕いで(子供用の車の玩具みたいなペダルがあった)斜面を登り、降りてからは、妙に小さくて軽い戦闘機を肩に担ぐ。先に駆けつけたらしい、黒人と白人の二人の捜索隊員が押し黙って途方に暮れて座っている。仲間の戦闘機は大破したわけでもなく、傷らしい傷もない。コックピットの中を覗くと、仲間の首のあたりが規則正しく動いている。黒人の隊員に、いつここに到着したのか尋ねる。"Five hours"。自分は "Five hours? Five hours!?" と絶叫し、泣き崩れる。何時の間にか他の隊員も周りに集まっている。