夢百夜

こんな夢を見た。

マドリードらしい。どういうツテか知らぬが、メモを入手したわれわれは、指定されたバールへタクシーで向かう。チンピラくさい二枚目の男たちがドア・ボーイやバーテンを務めている。中央が下がる形で弧を描いたカウンターの左側に座って驚いた。目の前に壁はなく、まるで舞台のように、広々とした空間が広がり、十人前後の男女が、ダンスだかバレエだかよく分からない踊りを踊っている。

こんな所にいてはいけない。だが動けない。