夢百夜

こんな夢を見た。

雨が降っている。。ブロンドの白人女性が真っ赤なクーペを運転し、自分は助手席に座っている。テレビの罰ゲームなのだ。車は今にも離陸せんとばかりにスピードを上げる。生きた心地がしない。女はレインコートも着ていない。濡れ鼠である。

信号待ち。目の前にもう一台、同じく赤いクーペが停まっている。中から岸谷五朗が降りてきて、われわれの車を覗き込む。「こっちの方がスッキリしているな」。いかにもヨーロッパ車でしょ、と応じてやる。ああ、と岸谷が呟くと場面一転、自分は岸谷の車の助手席にいる。後部座席には野村宏伸と、素性の知れぬ女。ハンドルを握る岸谷はみるみる機嫌が悪くなり、運転が乱暴になる。気分を変えるために、われわれが共演したドラマ「僕が好きだった夏」の思い出話を口にすると、「もう六年も前だから忘れたよ」と岸谷が漏らしたきり、会話が続かない。気まずい沈黙。車は何故かホテルの廊下を走っている。U字型の廊下を曲がったところで、自分ひとり降りる。ホテルの中を車で走るなど言語道断である。女は無事だろうか。