夢百夜

こんな夢を見た。

通勤しなくてはならない。朝っぱらから、坂の多い新興住宅地を歩き通しである。高層マンション群が聳える団地のロータリーに幾つもバス停があり、傘をもったサラリーマンやOLがバスを待っている。自分は果たしてバスに乗る必要があるのかどうか。分からない。だが、分からない素振りを見せるのは恥ずかしい。不安を悟られないよう、何食わぬ顔で辺りをウロウロと歩き続ける。堂々と傘を手にバスを待つ人たちが羨ましい。