夢百夜

こんな夢を見た。

険しい丘の中腹の民宿だかアパートだか知れぬ廃屋に家族が集う。窓の外は丘の斜面が視界を覆っている。傾いた尖塔のような木造家屋がある。大家が住んでいるのだ。原因は思い出せないが、大家とひと悶着ある。強情な男である。守銭奴という言葉は大家のためにあるような言葉である。