微笑問題

「麻原裁判」の巻
2004.2.29

A:
やっと判決が出たけど、それにしても長い裁判だったね。
B:
サリン事件から9年だろ?裁判官も大変だな。
A:
まったくだよね。
B:
9年ぶりに見た太陽はまぶしかっただろうな。
A:
ずっと仕事してたわけじゃねえよ!
B:
「えっ?野茂、メジャーに行ったの?」なんて、驚いちゃって。
A:
うるせえよ!でも確かに95年だったね、野茂が大リーグに行ったのは。
B:
「えっ?IZAMU とひなのが結婚?すげえな」なんて。
A:
誰だよ、その裁判官は!
B:
「しかもすぐ離婚?信じられない…」なんて、肩落としちゃって。
A:
下らねえよ!
B:
発見されたときはみんなガリガリに痩せてたらしいね。
A:
新潟の監禁少女か!しかし、麻原は最後の最後まで意味不明なことしか言わなかったね。
B:
首尾一貫してて、まあその点は大したもんだよね。
A:
褒めてどうするんだよ!
B:
褒めると伸びるタイプかなと思って。
A:
今さら何を伸ばすんだよ!
B:
裁判が長引いたのは、褒められたからかな?
A:
なわけねえだろ!
B:
でも最近の犯罪は、ついかっとなってとか、衝動的なのが多いだろ?
A:
まあ確かに、短絡的なのが多いね。通り魔とか強盗殺人とか。
B:
その点、綿密に計画を立てて、主義を曲げなかったお前はえらい、犯罪者の鑑だ!って、褒めてもらいたいんじゃないの?
A:
言ってることがメチャクチャだよ!
B:
でも、誰も褒めてくれなくて、結局しかたなく、「自分で自分を褒めてあげたい」って。あれは流行語になったよな。
A:
有森裕子だろ!96年のアトランタ・オリンピックの。
B:
「えっ?ガブリエルってゲイだったの?」って、裁判官びっくりしちゃって。
A:
うるせえよ!しかし、今回はあくまでも東京地裁の判決なんだよね。麻原の弁護団は控訴するから、何だかんだと最高裁まで行くんだろうね。
B:
みなさん!最高ですか!
A:
教団がちがうだろ!
B:
でも、なんか一発逆転狙ってるような気もするよな。
A:
なんだよ一発逆転って?
B:
今までわけのわからないことばかり言ってきたけど、死刑直前になって、突然重大なことをしゃべるとか。
A:
どうだろうね。もし何かしゃべったとしても手遅れだと思うけど。
B:
「刑は甘んじて受けよう。だがこれだけは言っておく。小倉○昭はヅラだ」。
A:
どこが重大なんだよ!
B:
じゃあ、もしイエス・キリストみたいに、「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる」って言って、処刑されたらどうする?
A:
どうするって言われても…。
B:
肯定も否定もできないし、信者は喜ぶだろ?そうしたらお前、どう責任をとるんだよ?
A:
なんで俺が出てくるんだよ!
B:
死刑って、要するに国による殺人だろ?
A:
まあ、そうだよね。
B:
国民全員で殺すんだから、お前には責任がある。
A:
なんで俺だけなんだよ!お前にもあるだろ!
B:
いや、ほら、俺って、こう見えて意外にそういうの苦手だろ?だからさ、遠慮しとくよ。気持ちは嬉しいけど。
A:
何言ってんのかわかんねえよ!じゃあ、お前は死刑には反対ってこと?
B:
賛成の反対な~のだ!
A:
バカボンのパパか!それはそうと今回の裁判、一般傍聴席が38席あったんだけど、抽選会にはなんと4,658人も集まったらしいね。
B:
よっぽどうまいラーメンなんだろうな。
A:
傍聴だって言ってるだろ!
B:
いや、中には絶対いるって。ラーメン屋のオープンだと思って来ちゃった人。
A:
いねえよ!しかも、傍聴希望者の数はこれでも史上3位で、1位と2位は何かっていうと、やっぱり麻原の公判だっていうんだから、関心の高さがわかるね。
B:
メダル独占か。
A:
オリンピックじゃねえよ!
B:
自分で自分を褒めてあげたいです。
A:
いい加減にしろ!