TVコント大全

2001(平成13)年

はねるのトびら
フジテレビ

4月9日~現在。火曜25時35分~26時05分。現在は23時~23時30分。

トークとコント。レギュラーはキングコング(西野亮廣、梶原雄太)、ロバート(山本博、秋山竜次、馬場裕之)、ドランクドラゴン(鈴木拓、塚地武雅)、インパルス(堤下敦、板倉俊之)、北陽(虻川美穂子、伊藤さおり)。北陽の人気がうなぎのぼり。演出は近藤真広。

BACK-UP!
フジテレビ

4月11日~現在。水曜深夜1時25分~1時55分。2002年4月からは月一回一時間の放送。

「半年後に『笑っていいとも!』に出演できるような、若きエンターティナーの発掘・育成」がコンセプト。この番組でブレイクしたのが、「さんぺ~です」のツカミですっかりお馴染みになった三瓶。

スタッフは、演出が黒木彰一、ディレクターが浜野貴敏と河井二郎、プロデューサーが荒井昭博。音楽は Pizzicato Five の小西康陽やすはる。シティボーイズのコントライブの音楽を手がけてきた小西を起用したあたりに番組のセンスが感じられます。

コント1000本ノック
フジテレビ

4月13日~現在。隔週金曜日深夜2時45分~3時15分。出演は二丁拳銃、ライセンス、キングコング、ノブンノゴ!。プロデューサーは岡本昭彦(吉本興業)。総合演出は李闘士男(リー・ライダース)。ディレクターは小坂武と西原信介。

これ、実は観たことありません。そこで、フジテレビのホームページの解説をご紹介します。

「『もう限界です』... そんな甘っちょろい言葉を、当番組は許しません!

吉本の若手コメディアンが『コント1000連発』目指し、様々なシチュエーションの中、体力の続く限り自身のネタを披露していきます。それは、野球で言うところの「1000本ノック」にも似て、つらく厳しい地獄の特訓となることは必至。が、これを乗り越えてこそ真の芸人!というもの。かの落合博満選手も、何千何万の素振りによって、あの独特の打法を会得、三冠王を掴んだといいます。これぞまさにお笑い界の『虎の穴』!

『下手でも1000回続ければ立派な芸人になれる』を合い言葉に、ひたすらコント1000本に挑み続ける若手芸人達。彼らのサクセスストーリーを追うスポ根マンガのようなドキュメントバラエティで、『スポーツとしての笑い』を実践します。

若手芸人を鍛えるべく、番組はさながら「コント道場」と化し、番組制限時間の許す限り、1本でも多くのコントを見せていきます。目標は1000本! 仮に180本で番組が終わったとしても、次は181本目からスタート。1000本達成まで、番組を続けていく姿勢を保ちます。

体力の限界に挑むのはもとより、時や場所、笑わせる対象など、バリエーションに富んだ過酷な条件も若手芸人達を待ち受けています」

シャンプー劇場
ABC

7月9日~。月曜深夜1時15分~1時45分。

シャンプーハットによる新作コントのみの番組。全12回。

感じるジャッカル
フジテレビ

10月8日放送開始。ホーム・チーム(与座 嘉秋・檜山豊)、シャカ(大熊 啓誉・植松 俊介)、堀越のり、中川家(中川剛、中川 礼二)らによる全編コントの番組。月曜深夜0時55分~1時55分。2002年4月から月に一度になりました。

「○○しちゃ、イヤ~ンイヤ~ンイヤイヤ~ン」と猫なで声で唱えながら空手の素振りをする「イヤ~ン空手」、中川礼二が一発芸で市井の人の物真似をする「ザ・モノマネショー」、女の子を口説こうとする男の部屋に突然三人の天使が現れ実況解説をする「LOVE天使」など。絶対笑わない植松俊介の存在がなかなかよろしい。

明石家ウケんねん物語
フジテレビ

10月17日~2002年3月20日。水曜午後10時~11時。「明石家マンション物語」の後番組。

出演は明石家さんま、ラサール石井、村上ショージ、今田耕司、バッテリー幸治、遠藤章造、田中直樹、蔵野孝洋、YOU、山口智充(DonDokoDon)、土田晃之(U-turn)、海砂利水魚(有田哲平・上田晋也)、中川家、やるせなす、米倉涼子。

構成は大岩賞介、詩村博史、高橋秀樹、藤沢めぐみ、下等ひろき、川原慶太郎、三木聡、松井洋介、藤原フトシ、石原健次、渡辺鐘、柏木克紀、田中到。美術制作は小須田和彦、行武直高。デザインは山本修身。美術進行は村瀬大、吉田敬。大道具は中山寛之。装飾は佐々木伸夫。持道具は山田裕紀。衣裳は城戸政人。メイクは高梨由美子。かつらは落合政弘。視覚効果は坂井郁美。電飾は宇塚敏明。アクリル装飾は熊谷好恵。生花装飾は藤生由紀。植木装飾は広田明。タイトルは山形憲一。特殊美術は佐藤和良、山根幸彦。特殊装置は森山武。技術は岩沢忠夫。カメラは高田治。映像は瀧本恵司。照明は嶺岸一彦。音声は杉山直樹。音響効果は大久保吉久。音楽は門司肇。CGは上田謙、渡川豊也、中村百合子、岡本栄士。編集は今井克彦、瓜田利昭。MAは石川英男、ペイントは小島由紀。APは北口富紀子。ディレクターは豊島浩行、渡辺琢、遠藤達也、小松純也、三宅恵介。プロデューサーは加茂裕治。

「独断流こだわり塾」。コントではありません。毎回ゲストを「師範」として招き、こだわりについて薀蓄を語ってもらうというコーナー。こだわり塾・塾長は明石家さんま。若頭はバッテリー幸治。塾生は坂井香代子、山川恵里佳、米倉涼子。

「横山3兄弟挑戦シリーズ」。三人の横山やすし(明石家さんま・村上ショージ・今田耕司)かビーチバレーなどに挑戦するコーナー。司会はDonDokoDonの山口智充。

「ムカつく念」。坊さんのコント。「むかつく話をして人間をひとまわり大きくする」というよく分からないコーナー。ウケん念(明石家さんま)、チクり念(ラサール石井)、まるね念(山口智充)、すべる念(村上ショージ)、生活つらい念(土田晃之)、ブサイクや念(ホンコン)、つらい念(バッテリー幸治)、むかつく話をすると全員で木魚を叩いて「ネンネンネンネンムカツク念!」と唱えます。話がつまらないと「ムカつき滝」送りになります。正座して目の前にぶら下がっている紐を引っ張ると、滝のような水を浴びせられます。

笑う犬の発見
フジテレビ

10月21日~2002年9月15日。日曜午後7時58分~8時54分。

「笑う犬の冒険」がリニューアルして登場。レギュラーメンバーはウッチャンナンチャン(内村光良・南原清隆)、ネプチューン(原田泰造・名倉潤・堀内健)、優香とベッキー。毎回ゲストが出演するという構成になりました。

スタッフも豪華です。

ではコントの内容をみていきましょう。

「機関車トーマス」のパロディー・コント、「機関車ナーマス」は司会が優香。機関車ナーマスは南原清隆、機関車ウーチーは内村光良。クイズ形式のコントで、優香が「赤」「青」「緑」「黄色」のなかから三つの色をアトランダムに出題。たとえば「赤・赤・緑」。機関車たちはそれぞれの色にちなんだ物の名前を言います。「赤・赤・緑」なら「トマト・トマト・キュウリ」など。ポクポクポクと木魚を叩くようなリズムに乗せて言わなければならず、ひとことでも言い間違えると、罰ゲーム。機関車のかぶりものを被ったまま、芥子がべったり塗られた壁に激突させられます。

「ツッコミ名人劇場」。ツッコミの名人をゲストに迎え、レギュラー出演者がそれぞれボケて、キーワードとなるツッコミの言葉を3分間以内にゲストに言わせるコーナー。司会は南原。ゲストが正しくツッコまないと、罰ゲームがあります。2001年11月11日のゲストは爆笑問題。シチュエーションは病院のナースセンター。レギュラー陣と太田光が看護婦、ツッコミの田中裕二が医師。キーワードは「ベタじゃねえかよ!」。銘々必至にベタなぼけをやりましたが、田中は「場所がちがうだろ!」とか「自業自得だろ!」など、なかなかキーワードを言ってくれません。結局言えないまま3分が経ち、看護婦たちの制服に仕掛けられていた花火(?)が炸裂。前の週ではさまぁ~ずがゲストで、ツッコミの三村はキーワードが言えず、最後は全員の頭に盥が落ちました。

「ジ・アルフィー」。アルフィーそっくりのバンド。いろんなシチュエーションで出没します。

「ホリケンサイズ」。これはコントではありません。番組冒頭で、NHK「おかあさんといっしょ」の体操の時間のように、ホリケンこと堀内健が「体育大」と胸に書かれた衣装で子供たちにエキササイズを指南します。

「世界ブルルン滞在記」。TBS「世界ウルルン滞在記」のパロディーコント。密林に分け入る原田泰造。そこはウッチー族(内村・堀内)が住む原住民の森。原田は原住民の素朴な生活を体験するはずなのに、なぜかウッチー族は時代の最先端を行っており、逆に原田がバカにされるというのがオチ。

「ガングロ 2001北の国から」。渋谷に出てきた東北のガングロの女子高生(原田・内村)。自分たちは流行の先端を走っているつもりが、なぜか渋谷にはもうガングロはいないのでした。

「歌謡スナック2丁目」。新宿のオカマバー。ネプチューンの三人と内村がオカマのホステス。客はなぜかいつもスーツ姿の南原。南原はカラオケを歌うようせがまれて、いやいや歌います。オカマたちは節目節目で「ジョリジョリ」とか「髭剃り貸して」とか「男だとバレちゃった」とか合の手を入れます。

「黄金ナット」。黄金バットのパロディー。女子高生二人(ベッキーともうひとり)を襲う怪人。そこに「アーッハッハッハ」と高笑いして登場する黄金ナット(名倉)。黄金ナットは全身素っ裸で金粉まみれ。敵は逃げ、女子高生を救ったはいいものの、あまりの気持ち悪さに女子高生は怯えるばかり。ナットは心を和ませようといろいろな芸を披露するもどれも不発。そこに怪人のタレコミで駆けつける警官たち。ナットは怪しい男として連行されます。

「プチ整形」。名倉とベッキーが経営する整形外科。やってくるのは女に扮した堀内健。

間寛平芸能生活ほぼ30周年「僕いろんな人とコントしたいんやけどさんまちゃんどうやろ!?スペシャル」
フジテレビ

12月17日午後7時~8時54分。出演は間寛平、明石家さんま、城島茂、大竹しのぶ、加藤茶、ヤクルト球団の選手、辻本茂雄、チンパンジーのモモ、引きづり女。