TVコント大全

1988(昭和63)年

やっぱり猫が好き
フジテレビ

10月11日~?。火曜深夜0時40分~1時10分。出演はもたいまさこ、室井滋、小林聡美。作家は三谷幸喜と木皿泉。

マンションに同居する三人姉妹のシチュエーション・コメディー。もたいまさこが長女、室井滋が次女、小林聡美が三女。

「はまぐりペペちゃん」の回が最高傑作だと思います。長女が〈口を利くはまぐり〉を入手。ダイニングのテーブルに置いて、いつ喋るか、いつ喋るかと楽しみにしているところに、次女が帰宅。「ねえ、こんなにもらっちゃったぁー!」と叫びながらテーブルにドバッと投げ出したのがなんと大量のはまぐり。長女は絶句。どれがペペだか分からなくなり、三人でおろおろするという話でした。

夢で逢えたら
フジテレビ

10月14日~91年11月。出演はウッチャンナンチャン、ダウンタウン、清水ミチコ、野沢直子。演出は星野淳一郎。プロデューサーは佐藤義和。

清水ミチコ演じるブスの「みどり」は凄かった。ダウンタウンが演じた「ナニワの浴衣兄弟」というコントもありました。番組の最後は全員がカメラに向かって座り、松本人志が面白いひとことを言って終わる、という構成でした。

週刊テレビ広辞苑
読売テレビ

出演は劇団そとばこまち。

とんねるずのみなさんのおかげです
フジテレビ

10月21日~?。木曜午後9時~9時54分。作者は玉井冽。演出は石井正幸。プロデューサーは石田弘。

この頃木曜午後9時といえばTBS「ザ・ベストテン」が大人気。その人気を奪ったのがこの番組。初回こそ視聴率15%だったものの、4回目には早くも20%を突破。もともとは86年11月以来、火曜ワイドスペシャル枠で半年に一度放送されていた同名番組で、それがレギュラー化されました。

コントではまず仮面ライダーのパロディーで木梨憲武が演じる「仮面ノリダー」。毎回〈ファン・ファン大佐〉こと岡田真澄が率いるジョッカーの怪人と戦いました。怪人を演じたのは石橋貴明。

学園物のコントでは「飛び出せ!青春」のパロディーをやりました。人気絶頂の宮沢りえが三枚目の女子学生を演じ、ド派手なメイクの木梨扮するノリ子と壮絶な応酬を繰り広げました。「大ドンデン返し!」や「ざけんじゃねえよ!」などのフレーズが大ヒット。

「それ行けマサカズ!」では石橋が田村正和に扮しました。