(1)4月3日~80年4月1日 (2)80年4月10日~81年4月2日。火曜午後8時~8時50分。出演は加賀美幸子、頼近美津子、永六輔、タモリ、内海桂子・好江、ケン・フランケルほか。
NHKの『テレビスポット』以来、六年ぶりに永六輔が出演したバラエティー番組で、〈NHKでしかできないもの〉を作ろうという意気込みのもと、かつての人気番組『夢で逢いましょう』の現代版として制作されました。音楽、スポーツ、漫才、歌舞伎、さらには日本の自然探訪や伝統芸能などを盛り込み、独特な構成と多彩な顔ぶれのゲストでいかにもNHKらしい番組になりました。
司会進行は加賀美幸子アナと入社二年目の頼近美津子アナ。そして永六輔が二人のアシスタントという役柄。その他のレギュラーは、内海桂子・好江、国立劇場歌舞伎研究所を卒業したアメリカ人俳優ケン・フランケル。準レギュラーとしては、萩本欽一、愛川欽也、淀川長治、小沢昭一、井上順、加藤登紀子などが揃い、機会あるごとに東京のNHKの女性アナウンサーを全員登場させました。
注目を集めたのはNHKにあるまじき「CMコーナー」。毎週手を替え品を替え番組自体の宣伝をするというコーナー。ところがゲスト出演した柳家小さんが、「永谷園」というスポンサー名を思いっきり言ってしまい、しかもむ録画なのにそのまま放送してしまい、視聴者から抗議の電話が殺到したというエピソードもあります。とかく苦情やクレームの多いNHK、この番組に毎週寄せられる感想や意見などの投書はおよそ300通。永六輔はそのほとんどに目を通し、せっせと返事を書いたそうです。
画期的だったのは、途中からNHKとして初めてタモリをレギュラーメンバーに起用したことで、永六輔とタモリのからみが大好評でしたが、残念ながら名古屋差別の発言のせいで、結局は降板してしまいました。
4月6日~9月21日。金曜午後9時~9時54分。出演は萩本欽一、水の江滝子、清水由貴子、菅原洋一ほか。
萩本欽一初の連続ドラマ。高台の傾斜地に階段でつながる三棟の一家が舞台。合間に欽ちゃんのコントがありました。初回視聴率22.3%。