TVコント大全

1972(昭和47)年

お笑いオンステージ
NHK

4月6日~82年4月4日。日曜午後7時30分~8時。

前半は「てんぷく笑劇場」というコント。三波伸介、中村メイコ、東八郎、笑福亭仁鶴などが出演しました。

後半は「減点パパ」。有名人の子供がゲストで右側に座り、左に座った三波が、子供に話を聞きながらその父親の似顔絵を描いていきます。三波はゲストが誰なのか事前に知らされておらず、これは〈やらせ〉ではありませんでした。三波は子供に父親のことをあれこれ質問し、欠点が挙げられると似顔絵にバツ印をつけていきます。そしてゲストの父親登場。三波の似顔絵の腕前は見事で、いつもそっくりでした。最後は似顔絵に二重丸のマークをつけて満点にする、というのがオチでした。

95年5月5日。NHK総合の「もう一度会いたいあの人・あの芸」という番組で、この番組が紹介されました。2才にしてすでにスターだった中村メイコに嫉妬していた遅咲きの三波が、彼女に変化球をぶつける、それをメイコが喜んで受ける、プロの芸人の仕事が堪能できた番組が「お笑いオンステージ」でした。中村メイコは述懐して「舞台にあがるのと同じ気持ちだった」と言っています。それくらい緊張したということです。

銀座NOW
東京放送

10月2日~1979年9月28日。月~金曜午後5時~5時30分(1972年10月2日~1974年6月28日)、午後5時~5時40分(1974年7月1日~1976年10月1日)、午後5時15分~6時(1976年10月4日~1979年9月28日)。プロデューサーは鴨下信一と青柳脩。

勢いとノリだけで突っ走るせんだみつおを司会に抜擢した番組。タイトルが示す通り、銀座四丁目のファッションビル「銀座テレサ」のサテライトスタジオから生中継された公開番組でした。若いアイドルの出演、なにが飛び出すか分からないアドリブの連続、女子中高生を中心とした視聴者参加番組という点では後のフジテレビの「夕やけニャンニャン」の先駆的存在とも言えます。

色々なコーナーがありましたが、なんといっても人気だったのが「素人コメディアン道場」でした。ラビット関根(現・関根勤)、小堺一機、ハンダーズ、柳沢慎吾など、このコーナーで世間に名が知られるようになった人は数多くいます。