ヘレスが生んだ名歌手、テレモート・デ・ヘレス Terremoto de Jerez(1934~1981年)。芸名は直訳すると〈ヘレスの地震〉。すごい名前ですが、その名の通り圧倒的な迫力とほとばしる激情。風貌はこちらの YouTube でご覧の通り、てんぷくトリオの三波伸介そっくり。シギリージャスが絶品です。そのヘレスで今月12日まで開催されたフェスティバル・デ・ヘレス。2月27日に小島章司フラメンコ舞踊団が『ラ・セレスティーナ』で初参加、客席はスタンディングオベーション、新聞雑誌は絶賛の嵐。4分41秒のダイジェスト版が vimeo で公開中です。〈ヘレスの地震〉の故郷から日本に戻り大成功の余韻にひたっていたところ、まさか本物の地震が、それも史上最悪の地震が襲うとは……。関係者一同おかげさまで無事です。被害に遭われた方々には心からお見舞いを申し上げます。
日本在住のスペイン語話者の皆さん、そのほか母語が日本語ではない皆さんに。NHK国際放送が18の言語でラジオニュースをストリーミング配信中です。日本語、スペイン語、アラビア語、ベンガル語、ビルマ語、中国語、フランス語、ヒンディー語、インドネシア語、朝鮮語、ペルシャ語、ポルトガル語、ロシア語、スワヒリ語、タイ語、ウルドゥー語、ベトナム語。ポッドキャストでも聴けますよ。
電話が繋がらない被災者の安否についてはグーグル提供の消息情報 Google Person Finder が便利です。このサービスのおかげでわたくしは大学時代の恩師(南相馬市在住)の無事を確認できました。日本語のほか英語・朝鮮語(ハングル)・中国語(簡体/繁体)・ポルトガル語・スペイン語に対応しています。敗戦の翌年からNHKラジオで「尋ね人の時間」という番組が十五年以上放送されました。阪神淡路大震災の時も NHK ラジオは終夜安否情報を流しました。今回も同様ですが、過去と違うのはネットが力を発揮していることです。
この原稿を書いているのは3月19日ですが、被災地にようやく物資が届き始めました。災禍を免れた私たちにできるのは寄付と節電。わたくしはYahoo!ボランティア緊急災害基金に寄付しました。3月19日15時現在、募金総額は12億1075万5390円、募金人数74万1871人。早くも3月16日に第一回の寄付先が日本赤十字社に決定。金額は4億円。一回きりの寄付はもちろん、毎月一定額を寄付することもできますよ。
東北関東大震災が発生して半月が経ちました。宮城県沖を震源とする巨大地震が起きたのが3月11日。ちょうど七年前の2004年3月11日、マドリードで列車爆破テロがありました。ブッシュのイラク侵攻を全面的に支持したスペインへの報復でした。ブッシュを支えたのはスペインのアスナール政権、イギリスのブレア政権、そして日本の小泉政権でした。スペインの首都が報復テロを受け、2005年7月7日にはロンドンも地下鉄とバスが爆破。日本だけは報復をまぬがれていました。どこかの知事のように今回の震災が「天罰」だなどと言うつもりは毛頭ありませんが、3月11日という日付には忌まわしい記憶がつきまといます。