抑鬱亭日乘

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2012年11月30日(金)

老耄

曇天昨の如し。鼻喉の奧俄にむず痒し。風邪の兆候なるにや。表通交叉點東の欅竝木の葉いつか悉く落盡くしぬ。陋屋前の欅は依然として黃葉見るによし。樹齡の異なるが故なるべし。午後N子に荷物一凾を送らむとてヤマト集配所に赴くに、肝腎の荷物を家に置忘れたり。老耄憐むべし。いつもの溫泉に立寄り露天風呂に浴す。圓生の五段目、永代橋、蚊いくさ、刀屋、關取千兩幟、小間物屋政談、三軒長屋を聽く。今曉八時五十五分に錄畫せしEテレえほん寄席に桃月庵白酒が穴子のからぬけを聽く。

2012年11月29日(木)

小禽

曇天。咖啡處コメダに朝飯を喫す。九時過出勤。プルニエ竝木の根元に鶫に似たる一羽の鳥あり。然れど眼のまはり白からず、また鶫は廣き野原の眞中に佇立むを好む鳥なればこれは鶫にはあらざるべし。白腹なる歟。今週より通常授業に復す。現在分詞過去分詞の用法を說くに退屈して居眠りする學生少からず。徒勞甚し。一時半歸家。桂吉彌の時うどん、七段目、河豚鍋を聽く。

2012年11月28日(水)

びわこ宣言

薄く曇りて風絕ゆ。名古屋初氷。讀書半日。嘉田由紀子の公式サイトにびわこ宣言をよむ。滿月朦朧たり。

2012年11月27日(火)

文樂三昧

快晴。西北の風吹きすさみて寒氣甚し。室蘭猛吹雪に襲はれ三萬世帶停電す。幾望の月皎々たり。嘉田由紀子滋賀縣知事日本未来の党結黨。小沢一郎の国民の生活が第一解黨して合流す。ニコニコ動畫に桂文樂を聽く。王子の幇間、夢の酒、つるつる、大佛餠、景淸、鰻の幇間、間拔け泥、よかちよろ、かんしやく、小言幸兵衞、寢床、鶴滿寺、松山鏡、富久、酢豆腐、船德、心眼。二更BS11柳家喬太郞のようこそ芸賓館に喬太郞が粗忽の使者を聽く。

2012年11月26日(月)

アースダイバー

朝來烟雨空濛。午後ことぶきの湯に徃く。廿六日は風呂の日なる故にや湯治客多し。去廿日午後三時BSプレミアムにて錄畫し置きたる女優森光子八十九歲の肖像を見る。平成二十一年九月二十六日ハイビジョン特輯の再放送なり。中沢新一著アースダイバー讀了。

2012年11月25日(日)

月夜のタンゴ

快晴。冬の日靜に照渡りて風もなし。午下堤上を步す。銀杏の黃葉眩しきばかりなり。二時FM愛知サンデー・ソングブックに森光子が月夜のタンゴを聽く。作詞竹内まりや、作曲山下達郎、この唄をもとに伊集院靜小說を書き、後にツキコの月といふ題にて舞臺化されたり。今曉五時過總合テレビにて錄畫せし立川志らくの演藝圖鑑に春風亭昇吉安いお店、立川らく兵山號寺號、林家はな平鮑のしを聽く。ニコニコ動畫に立川志の輔の濱野矩隨、柳田格之進、ディアファミリー、ハナコを聽く。大相撲九州塲所千龝樂に三年振りの橫綱對決を見る。四連敗の新橫綱日馬富士、制限時閒一杯にも係らず時間前と勘違ひせしにや仕切板にて屈伸運動をする始末なり。立合後は猪突猛進せしが白鵬動じず、下手投げを食らひて五連敗を喫す。

2012年11月24日(土)

落葉蔌蔌

陰後に晴。西北の風烈しく前庭欅の葉悉く落盡くしぬ。街路の欅落葉蔌蔌たり。午下河畔をインターバル速步にてあゆむ。十二日振りなり。ニコニコ動畫に立川志の輔のお血脈、茶の湯、五貫裁きを聽く。この三題は余が曾て板橋區に在りし時淸水圖書舘にカセットテープを借りて聽きたる錄音なり。指を屈すれば早くも十五年前のことなり。

2012年11月23日(金)

志ん生三昧

朝の中細雨烟のごとし。須臾にして霽る。勤勞感謝の日の祝日にて四鄰寂寞たり。午後いつもの溫泉に徃き露天風呂に一浴す。瀨港線の鎌倉文庫いつか癈業しジムキングといふ文具店となりぬ。今曉三時二十五分名古屋テレビにて錄畫せしワールドプロレスリングを見むとて再生するに、放送開始直前豐川信用金庫立籠り事件の犯人逮捕されたりとて臨時報道特番に差替へられたり。古今亭志ん生が五錢の遊び、うそつき彌次郞、犬の災難、三味線栗毛、亭主關白、千兩みかん、幇間腹、一眼國、小間物屋小四郞を聽く。初更三重テレビ淺草お茶の間寄席に桂歌春が加賀の千代、桂米助が新聞記事を聽く。この番組先月まで每週木曜午後七時放送なりしが、今月より金曜午後八時の枠に移動せり。テレビの所謂ゴールデンタイムに淺草演藝ホールの寄席興行を放送するは寔に珍しきことゝいふべし。案内役の田代沙織という娘は桂歌春の娘にて本人も落語を演じるなり。二更Eテレ日本の話藝に三笑亭夢之助が壽限たらを聽く。壽限無とたらちねの改作なり。

2012年11月22日(木)

Volver

曇りて後に晴る。風絕ゆ。咖啡處コメダに朝飯を喫す。客いつもより少し。讀書半時。九時豐田學舍到着。一限二限ともに活動寫眞ボルベール〈歸鄕〉後半を看る。終映後學生に感想を書かしむ。火曜サスペンス劇塲のやうなドロ/\の愛憎劇といふ者あり、ペネロペ・クルスの美貌を讃ふる者あり、西班牙語の挨拶また單語を多く聽きとりたる者あり。一時半歸家。執筆。古今亭志ん生の巖流島、佃祭、そば淸、はてなの茶碗、宗珉の瀧、素人相撲、ふたなりを聽く。

2012年11月21日(水)

アサリとシヾミ

天氣昨の如し。セキセイ鸚哥のアサリ君籠より外に出でたしと仕草にて余に訴へしかば、上の扉を平たく開きて緣側に仕立てゝやるに、嘻嘻として出で來りて緣側に立ちたり。書齋に戾りてふたゝび食堂に來てみるに、鄰の籠の内に在りしシヾミ君いつの間にか緣側にアサリと睦じく竝びゐたり。余シヾミの籠の扉開け放たれゐたるに心附かざりしなり。平生シヾミはアサリを追囘すを常となすを以て、已むを得ず二羽別々の籠に入れて飼ふなり。今日は如何なる故にやアサリの尻を追はず、その代りアサリの籠に出入することせはしなく、我物顏にて混合餌オーツ麦また鹽土などを啄む。母上星が丘三越の無印良品に徃き父上用に湯湯婆を購はる。土産の姬路御座候の今川燒を食ふ。午後落語三昧。三遊亭圓生紺屋高尾、能狂言、大名房五郞、木乃伊取り、水神、猫怪談、古今亭志ん生おかめ團子、宿屋の富、水屋の富、二階ぞめきを聽く。鳩山由紀夫政界引退表明。終日家に在り。

2012年11月20日(火)

歌聲

快晴。朝の中より北風烈しく折〻曇る。午後ことぶきの湯に一浴す。露天風呂龜山の湯いつ浸かりても桃源鄕に在るが如き心地す。カーラヂオにてNHK第一放送歌謠スクランブルを聽くに伊勢佐木町ブルース流れ、歌聲は青江三奈にあらず、誰なるや知らねど味ひ深く人をして傾聽せしむ。若き女のやうなり。曲終りてアナウンサアの紹介により中森明菜なるを知る。歸途主治醫を訪ひ投藥を請ふ。晡時家にかへる。初更BS11柳家喬太郞のようこそ芸賓館に柳家小せんと川柳川柳によるリレー形式のガーコンを聽く。前半を擔當せし小せんの歌唱佳し。番組冒頭川柳ギターを彈奏してマラゲーニャを歌ひたり。西班牙語の發音頗る達者なり。

2012年11月19日(月)

椿事

快晴。午下母上を伴ひ大型脚立を町内の古物商に賣却す。千圓にて買取らる。ホームセンターに赴き中型の脚立を購ふ。定價二千九百八十圓。廉價驚くの外なし。晡時BSプレミアムに100年インタビュー森光子の再放送を見る。恤兵部による滿洲東南亞細亞戰地への慰問話興味盡きず。大相撲九州塲所にて前代未聞の椿事あり。新橫綱日馬富士對關脇豪榮道、豪榮道が右四ツにて向かふ正面に押しこむや、土俵下の審判湊川親方日馬富士の足土俵の外に出でゝ勝負ありとて突如手を擧げ、行司これに從ひ兩力士を制して勝負中止せらる。日馬富士の足土俵の内にあり砂も外には出でず。協議の末誤審と判定され、やり直しの末豪榮道完敗せり。初更戲曲Aの草稿遂に完成す。

2012年11月18日(日)

つるつる

天氣好晴。西北の風吹きすさみて寒し。戲曲Aの草稿を校閲す。書齋の冷氣に指先かじかみて作業しがたし。オイルヒーターに暖をとりつゝ電腦の鍵盤を打つ。終日家に在り。午後九時BSフジ立川談志一周忌特別番組につるつるを聽く。平成十七年談志ひとり會にて收錄せし高座なり。發聲意の如くならず途中で聽衆に詫びを入れ、演出を失念する塲面もあり、痛々しき限りなり。

2012年11月17日(土)

注釋

寒雨霏々たり。K先生に返書をしたゝめれば日は忽亭午なり。午後戲曲A添刪餘事なし。監修者の需に應じて注釋を擴充す。根を詰めすぎぬやう四分の一を殘して止む。晡刻雨聲瀟瀟。夜に入りて雨霽る。欅の落葉忽積りて步道を埋む。大平和登歿。享年七十九。

2012年11月16日(金)

圓生

快晴の空一點の雲もなし。空は晴れしが心は晴れず。日の光きらめき樹影濃く風もなきに寒冷昨の如し。午後ことぶきの湯露天風呂に浴す。市内に開店せし龜屋芳廣に立寄りてかへる。薄暮も空澄渡りて三日月の影あざやかなるさまいかにも初冬なり。ニコニコ動畫に三遊亭圓生の轉失氣、五人廻し、四宿の屁、福祿壽、突き落し、開帳、三十石、人形買ひ、阿武松を聽く。二更Eテレ日本の話藝に桂三枝改メ六代桂文枝の淚をこらえてカラオケをを聽く。

2012年11月15日(木)

Volver

寒雨烟の如し。雪にやならむと思はるゝ空合なり。德利襟のスヱータにカシミヤの上衣を羽織る。咖啡處コメダに朝飯を喫す。九時過出勤。耳覆ひを用ゐる女子學生あり。一限二限ともペドロ・アルモドバル監督の活動寫眞ボルベール〈歸鄕〉前半を鑑賞す。中央圖書舘に立寄りてかへる。書齋の冷氣骨に徹して堪難ければ納戶よりオイルヒーターを取出す。喉の奧俄にむず痒し。風邪の兆候なるべし。晡刻疲勞して一睡。暗雲いつか散じて一天拭ふが如く晴渡れり。心氣欝々何事をもなすこと能はず。

2012年11月14日(水)

森光子

舊十月朔。半陰半晴。西北の風强し。日々寒氣加はる。倦怠感甚し。去十日森光子逝去の報に接す。行年九十二。放浪記は慈君と俱に看たりしが、おもろい女を看ざりしは痛恨の極みなり。夜に入りて寒氣いよ/\肌に沁む。戲曲Aの添刪を再開す。

2012年11月13日(火)

E.T. phone home

晴後に陰。風絕ゆ。ヤマト運輸に徃きS子に食料品一凾を送る。理髮舖に赴きたる歸途、ござらつせ溫泉に一浴す。今日と明日はことぶきの湯設備點檢のため臨時休業なるを以てなり。大相撲九州塲所大關把瑠都休塲。日暮雨ふりて寒氣俄に加はる。初更BS11柳家喬太郎のようこそ芸賓館に三遊亭金馬一門會を聽く。三遊亭金也の鰻や、三遊亭金時の厩火事ともに退屈なり。二更BSプレミアムに E.T. 二十周年紀念特別版を看る。余が幼きN子を連れてこの映畫を活動寫眞館にて看たりしは昭和五十七年十二月のことゝ記憶するなり。自轉車を漕ぐ少年たちが宙に浮かぶ瞬間余は感激のあまり號泣したりき。鄰席のN子は余の興奮するさまを見て呆氣にとられたり。

2012年11月12日(月)

變換モジュール

快晴。心地猶爽ならず。セキセイ鸚哥のアサリ君とシヾミ君余がサラドのブロッコリーを箸にてつまみ鳥籠に近づけるや、嬉々として是を啄む。小松菜は言ふに及ばず胡瓜も大好物なり。秀丸エディタ變換モジュールライブラリに colder 氏作成による ULTI v1.25 大文字小文字變換公開せらる。早速試用するに新字體と舊字體瞬く中に變換され一驚を喫す。但し字體は一文字に附き一文字のみ對應するなれば、例へば体を體、躰、軆と書分けるには不便なり。この塲合は從來通り k_QKAN マクロを用ゐれば事足りるなり。午下河畔をインターバル速步にてあゆむ。三日振りなり。去十一月十日より速步を始めて早や一年は過ぎたり。西南の風强し。桜井センリ歿。享年八十六。石上三登志歿。享年七十三。

2012年11月11日(日)

佐藤博追悼特輯その二

陰雨冥〻。今曉五時十五分NHK總合テレビにて錄畫せし立川志らくの演藝圖鑒を見る。談志一囘忌とて十八番のやかんを放送す。平成十三年八月二十六日同放送局の演藝番組笑いがいちばんにて收錄したる高座なり。FM愛知サンデー・ソングブックに佐藤博追悼特輯第二囘を聽く。二更名古屋テレビ日曜洋畫劇塲に三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船を看る。三銃士は活動寫眞百十餘年の歷史に於て幾度も取上げられし題材なり。肝腎の殺陣に創意工夫見られず、見所は偏にコンピューター・グラフィックスにより再現せし十七世紀巴里市街と飛行船の動きのみ。鑑賞に堪える演戲はクリストフ・ヴァルツのリシュリュー樞機卿及びフレディ・フォックスの扮したる若きルイ十三世ばかりなり。いつか空霽れて星出づ。

2012年11月10日(土)

懊惱

快晴。風生暖かし。執筆の興至らず怏々として徒に時閒を空費するのみ。日中心地すぐれず、日沒して後やうやく人心地つく。これ鬱の症候なり。臥蓐に橫はりてブレード・ランナー〈ファイナル・カット版〉を看る。燈下讀書。この日晝夜とも門を出でず。

2012年11月9日(金)

甲府い

半陰半晴。西北の風强し。倦怠感甚しく、朝飯を食して後ふたゝび被を擁して臥す。午下微恙を冐してインターバル速步を行ふ。足取り重し。この時刻はジョギング遊步犬の散步などする人稀なり。いつもの溫泉に徃き露天風呂に浴す。日の傾くにつれ風吹きつのりて庭樹を騷がす。落葉狼藉たり。夜二更Eテレ日本の話藝に柳家小三治の甲府いを聽く。ところ/″\言淀みぬ。小三治もいつの閒にか老いたり。

2012年11月8日(木)

寄席といふふるさと

曇天。咖啡處コメダに朝食を喫す。客いつもより少し。月初めなるが故にや五十八號線も自働車の徃復常よりも少し。豐田學舍の紅葉描くが如し。再歸代名詞を用ゐたる會話文の意味を解說し發音練習を行ふ。來週は待望の映畫鑒賞會なり。一時半歸家。疲勞甚し。速步に出かける氣力なし。空いつか快晴となりしが夕刻ふたゝび曇る。枕上小沢昭一がめぐる寄席の世界再讀。

2012年11月7日(水)

Obama wins

晴れて後に曇る。西北の風强し。立冬。東京電力社員殺害事件の容疑者ゴビンダ・プラサド・マイナリ氏晴れて再審無罪の判決あり。午下堤上を步す。米國大統領選擧開票、バラク・オバマ再選せらる。慶賀せずんばあらざるなり。心氣欝々。褥中讀書。G社編輯員M氏より執筆依賴あり。活動寫眞錄音技師橋本文雄歿。行年八十四。

2012年11月6日(火)

讀者に對する敬意

隂。無風。夜中雨ふりしとおぼしく路面濡れたり。門前の欅紅葉今正に最も美しきが如し。午下インターバル速步。放水路に小鷺一羽あり。微雨に値ふ。いつもの溫泉に徃き露天風呂に浴す。主治醫を訪ひ投藥を乞ふ。日の光雲閒を折〻漏れしが直にまた曇る。歸途圖書館に立寄る。内田樹著街場の文体論を讀む。

情理を尽くして語る。僕はこの「情理を尽くして」という態度が読み手に対する敬意の表現であり、同時に、言語における創造性の実質だと思うんです。

(内田樹「第1講 言語にとって愛とは何か?」『街場の文体論』ミシマ社、2012年、p. 16)

2012年11月5日(月)

低空飛行

雨もよひの空なり。午下川端をインターバル速步にてあゆむ。岸邊に黃鶺鴒の飛ぶを見る。微雨あり。晡時BSプレミアム日本の話藝セレクションに鈴々舍馬風の禁酒番屋を聽く。戲曲Dの草稿を推敲せむと思ひしが感興來らずして止む。精神低調、低空飛行するが如し。中井久夫著復興の道なかばで――阪神淡路大震災一年の記録を讀む。

2012年11月4日(日)

佐藤博追悼特輯その一

晴れたる空を薄き雲の蔽ふさま霞の如し。無風。今曉五時十五分NHK總合にて放送せられし立川志らくの演藝圖鑒に橘家文左衞門の寄合酒を聽く。FM愛知サンデー・ソングブックに佐藤博追悼特輯第一囘を聽く。寒氣稍ゆるやかになりしかば川岸をインターバル速步にてあゆむ。午後三時總合テレビにて放送されたる平成二十四年度NHK新人演藝大賞落語部門に春風亭ぴっかり反對俥、桂二乘癪の合藥しやくのあはせぐすり、桂宮治元犬、春風亭昇吉たがや、笑福亭喬若長短を聽く。癪の合藥は上方の演題にて東京にては藥罐舐めやかんなめとして知らるゝなり。宮治の明るさと輕みよし。大賞宮治。

2012年11月3日(土)

木星

陰晴定らず。けふも木枯らし吹きつのりて寒し。文化の日舊明治節の祭日なり。今曉三時BS-TBSにて放送せられし落語硏究會に五街道雲助の干物箱、柳家三三の短命、入船亭扇遊の木乃伊取りを聽く。中井久夫著災害がほんとうに襲った時――阪神淡路大震災50日間の記録を讀む。連夜東天に一際輝ける星を賞す。木星なるべし。

2012年11月2日(金)

折口信夫論

晴または陰。木枯し吹きすさみて寒氣甚し。由紀さおり三浦友和桂染丸紫綬褒章。今曉八時五十五分Eテレえほん寄席にて錄畫せし桂米平の小倉舟を聽く。午後溫泉。安藤礼二著光の曼陀羅を讀む。晚閒石燒芋の賣聲聞ゆ。

2012年11月1日(木)

紅葉

舊九月十八日。半陰半晴。門前の欅紅葉いと鮮なり。植樹十一年目にして漸く色づきたり。咖啡所コメダに朝飯を喫す。九時豐田學舍着。明日より三日閒とよた祭といふ學園祭を催すとて構内各所にテントまたステージなど設置中なり。再歸代名詞の解說と練習を行ふ。歸途圖書館に立寄る。三時前河畔をインターバル速步にてあゆむ。日の光うらゝかなれど西風强く存外寒し。夜八時三重テレビ淺草お茶の閒寄席に瀧川鯉昇のかぼちや屋、春風亭小柳枝の鰻屋を聽く。夕餉に麥飯薯蕷とろゝを食す。